一人で乾杯

 

 

 

一人で乾杯

子どもたちが巣立った後に始まった一人暮らし。時間を目一杯自分のために使って充実した毎日。でも、やっぱり、時には話し相手がいればなぁ、愚痴を聞いてくれる人がいたらなぁ。「ただいま」「お帰りなさい」と言葉を交わせる人がいたらなぁ。一人でワインを飲みながら、今夜もそんなことを考えてしまうのです。

 

「一人で乾杯」 詞・曲 舞姫えみ

1番

テーブルに二つ並べたワイングラス 触れ合って キーン 甲高く鳴いた

時計の針は もうすぐ 重なり合って 一つになり 明日を迎え 別れていく

わたし 悲しいわけじゃないからね 一人暮らしにも 慣れたし

わたし 退屈なんか してないからね 話し相手の子猫も いるんだもん

だから 一人で乾杯 一人に乾杯 グラスも身体も傾けて

天井見上げて 最後の一滴 ワインの苦味がのど元落ちていく

一人で乾杯 一人に乾杯 ワインの苦味が身体に染みていく

2番

壁際に置かれたレモングラス 押しやると ガタン 不満げに 鳴いた

ラジオの電池 もうすぐ無くなりそうで 途切れる声 私の前で消えていく

わたし 寂しいわけじゃないからね 一人暮らしも気楽で

わたし 強がりなんか言ってないから ほらね いつもの笑顔も 作れるもん

だから 一人で乾杯 一人に乾杯 赤く染まったコルクを転がして

天井見上げて 最後の一滴 ワインの甘さがのど元落ちていく

一人で乾杯 一人に乾杯 ワインの甘さが身体に染みていく

ワインの甘さが 身体に染みていく

 

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