絵本で学ぶ大人の英語: The Princess of the Longest Hair

The Princess of the Longest Hair (初版 1998年Katha社、再版 2011年)

文: Komilla Raote;    絵: Vandana Bist

長い髪の王女と聞くと、ディズニー映画のラプンツェルを思い出しますね。

この絵本の王女もお城に閉じ込められて、悲しい日々を過ごしていました。

ラプンツェルの王女より、髪の毛をもっと社会的弱者を助けるのに役立てるのは、天晴れ!

この絵本の魅力の一つは美しいイラストです。もうどのページの絵にも見惚れてしまいます。

水彩画でしょうか。とにかく細かい描写が圧巻です。どのページの絵もそのまま切り抜いて壁に飾りたくなります。

絵を描いたVandana Bistは日本でも展覧会を開いており、多くの賞を受賞しています。

ストーリー

ジェンダーやフェミニストの問題も考えることができる奥の深いストーリーです。髪が長く美しいこと、そして親が決める男性と結婚しなくてはいけないこと。そんな生活に耐えられなくなった女王は、あるひこっそりと城を抜け出すのです。初めて見る外の世界には、毎日の生活に困っているような人たちがいました。

そんな人たちのために惜しげもなく長い髪を切っていくのです。

さてさて、どうやって髪を役立てたのでしょう。最後に坊主になってしまった王女は幸せな人生を送れたのでしょうか?

 

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