議会リポート4:2020年9月議会報告

令和元年度決算寄居町の運転資金およそ121億円
歳入と差し引き5億円の黒字

9月議会は「決算議会」。令和元年度の寄居町の税金の使われ方をチェックする場。すでに広報などで把握されていると思うので、ざっくりとご報告します。
一般会計の見積もった歳入予算現額は130億9208万1331円。実際に入った金額は127億2317万213円。歳出決算額は121億2161万3962円。差し引きすると、6億155万6251円で、翌年度へ繰り越す財源8902万7807円を差し引いた実質の収入金額は5億1252万8444円の黒字を計上しました。とはいえ町の借金、令和元年度の町債はおよそ14億円になっています。
そのうち町税は50億4325万1千円、前年度比0.7%増加しています。過去のピーク時(総人口3万4千人強、生産年齢人口60%)の最高額54億6763万9千円に及びませんが、50億円代は嬉しい結果と言えます。
また、固定資産税も若干の増加となっていて、新増築家屋の増加が影響していることを裏付ける結果となっています。
歳出の中で、役場庁舎や城南中学校の建設に借り入れたお金の返済が終了したことなどで公債費(国などから借り入れたお金、元金と利子含めた返済に使われる費用)が8.6%減少しています。

気になる町の健全度「実質公債費率」と「将来負担比率」は?

寄居町監査委員(民間の専門家と議員の2名で構成)の報告によると、寄居町の実質公債費率は4.0%。この数字は、国が早期健全化にしなさい、とする基準25%を大きく下回っており、良好な状態にある、としています。
この比率は、寄居町の一般財源の規模に対する公債の割合。18%以下になるとその自治体は地方債の発行には国の許可が必要。
一方「将来負担比率」は、43.3%で良好な状態と報告しています。
この将来負担比率は文字通り将来の財政の行く末と言えます。つまり、前述した実質公債費率が増大すれば将来負担比率も増大することになり、財政運営が厳しくなるわけです。
令和2年度以降は、世界的なコロナ感染の影響が寄居町にも大きくのしかかってきます。
生活様式が変わり、行動変位が求められています。
暮らしに直結する町の財布の事情も同じ。これまでとは違った視点で、先を見ながら限られた資源を選択、集中する知恵と提案力、創造力が今こそ求められている、と痛感しています。

大北ひさかつ 令和3年度予算獲得に向けた活動目標

9月「決算」議会が終わると来年度に向けた予算編成を念頭にした動きが始まります。
大北ひさかつは、令和3年度に向け次のテーマを軸に予算化に向け取り組みます。

1つは、新たな教育環境づくり

令和3年度までには小・中学校の授業はタブレット端末によるGIGA教育となります。学童クラグも端末は持ち込まれます。家庭のインターネット環境は? 保護者のICTの知識は? セキュリティは?
これまでとは違った支援を提案していきます。

2つ目は、災害対策

近場、垂直避難。備える力、回復する力、訓練のあり方など明らかに防災ニーズが変わっています。自主防災組織を引っ張る地域防災リーダー育成の仕組みづくりを働きかけます。

3つ目は農業政策

危うい第一次産業の地位。だったら他の業体と連帯し元気回復の道はあるはず。農業を軸に福祉と連帯した「福農」、観光との「観農」、医療と「医農」などの複合的農業の提案です。非農家、都市生活者を呼び込む農業経営モデルづくりです。
大北は、寄居町の自然、農地の存在が新しい価値を生む資源だ、と思っています。
そのためにも6月議会で求めた秩序ある開発の条例制定を急ぐ必要があります。
他にも取り組む課題はいっぱいありますが、まずは、地域のみんなと、男衾議員と連帯しあい、地域づくりを提案します。

5名の議員がワンチームになって

男衾出身議員5名による定例会で重点課題を確認しました。
一つは、北柏田交差点から下郷地内を抜ける町道123号線舗装の全面再整備(9月に町長に直談判)と県道に格上げ。県道赤浜小川線の富田、赤浜地内分拡幅工事早期実現(権田議員が一般質問で追求)。
また、男衾区長会からも要望が出ている国道254号線、富田地区内から鉢形に向かう片側歩道を両側歩道整備(笠原議員が一般質問で取り上げ)。
そして、塩沢交差点の遊戯施設跡地の企業誘致計画は吉田議員を中心に取り組むことに。
次に男衾中学校建て替えに伴う小・中一貫校の問題は大北は一般質問や予算審議で町の姿勢を確認してきました。大澤議員も一般質問で取り上げています。
一貫校構想は、平成31年「男衾中学校建設準備検討委員会」の提案に基づいて活動している「校舎新築協議会」と連携していくことに。
もう一つ、ホンダ寄居工場と今後の関係について。改めて親密度を高めるために具体的な行動計画を大北と権田議員が担当し進めることなどを確認し合いました。

議員も執行もアクリル板に囲まれたコロナ対策会議が続く。
他の町では中止になった一般質問は持ち時間が60分から45分に短縮。かなりの整理と準備がいる。慣例が少しづつ変わっていく実感がする。分析力と提案力を痛感した9月議会。