No,119 北海道:二ペソツ山(2013m)、幌尻岳(2053m)~戸蔦別岳(1959m)、アポイ岳(811m)
2024/06/24
平成15年7月5日~11日(6泊7日) 単独行
7/5(晴) 小川駅(09:15発)~羽田AP(11:30着12:50発)~千歳AP(14:20着15:30発)~幌加温泉(19:00着)
今年も夏季休暇をとり、三年連続で北海道行にした。特に幌尻岳は去年のリベンジで何としても登りたい山である。ニペソツも加えて予備日を含め1週間の休暇を取った。 何時もながら女房殿に小川駅まで送って貰う。慣れたもので搭乗からレンタカーまではスムースである。千歳空港で早々に女房殿に頼まれた夕張メロンを送った。 天気予報で6日が曇との事で急遽幌尻を初日に持って来ようと色々と予約を変更したが、結局晴に変わったので当初の予定通りニペを初日に持ってきた。 茂手木さんがわざわざ幌加温泉の湯元鹿の谷までいらしてくれたのに遅れて悪い事をした。途中千歳で高速に乗るのを躊躇い追分で結局利用した。コンビニで食料、ビール、煙草などを買い込む。道内の道を平均時速80kmでとばした、快晴で気持ちが良い。千歳からナビに導かれ幌加には3時間半で到着。 鹿の谷は個室でテレビも有り快適、事前に送った荷物が既に置かれていた。風呂は混浴だが女性は居なくゆっくりと浸かった。
幌加温泉 素泊
7/6(曇後晴) 幌加温泉(03:30発)~十勝三股(03:10着発)~登山口P(04:00着04:20発)~十六ノ沢登山口(04:35着04:45発)~小天狗(06:10着発)~テント場(06:35着発)~ 前天狗(08:00着08:10発)~ニペノ肩(09:35着発)~ニペソツ山(09:51着10:40発)~ニペノ肩(10:50着発)~前天狗(12:33着12:45発)~小天狗(14:00着発)~十六ノ沢登山口(15:15着15:30発)~登山口P(15:40着15:48発)~三股山荘(16:20着16:40発)~糠平温泉(16:55着17:10発)~平取町幌内「松永旅館」(19:30着)
朝2時半過ぎに目が覚める、外は真っ暗空模様が気になる。ニペを登るか、幌内に行くか。3時半頃幾分空が白み始める。青みを帯びて来たのでニペ決行に決めた。玄関を出ると行き成り庭先で鹿の挨拶には驚いた。 十六ノ沢登山口には国道より30分程ダートの林道を入る、既に5~6台の車が有った。Pは登山口の10分程手前に有り、これより先は一般車は入れない。どこかの旅館のバスが登山者を乗せ入っていった。沢で水を汲み出発、最初は樹林の中の急登、空はどんより曇り気が沈む。時折薄日が差し期待して登る。小天狗までは意外と早く到着、ここからは前天狗やウペペサンケ山が望め気が入った。 前天狗の登りより、石狩岳や大雪、トムラウシが望め感激、幾らか空も明るくなって来た。ラジオで午後より晴との事で気持ちが乗る。前天狗山頂よりニペソツ本峰が始めて望めた。写真で見た通り凄い迫力で聳えている。前天狗からはかなりの距離感がある、この付近の岩稜地帯ではナキウサギの声が響いているが、姿は確認出来なかった。又この付近より高山植物が素晴らしく、苔桃やコマクサも見られる。天狗岳付近より晴れ始める、アップダウンが激しくかなりのアルバイトだ。最後の本峰への急登はかなりのものだ。 晴天の山頂には所狭しと先達者たちが陣取っていた。遠慮なく写真を取り捲った。山頂からの展望は大雪、トムラウシ、十勝連峰が一列に並び、石狩連峰、ウペペサンケ山、糠平湖、東西クマネシリ、遠く芦別岳、夕張岳も望め素晴らしい。十勝連峰ではオプタテシケ山が顕著な存在であった。山頂は東壁が鋭く落ち込んで迫力満点である。 下山路では前天狗付近でニペに陽が当たり良い写真も撮れた。前天狗からの下山路で少々迷い、その後は登山口まで一気に降りてきたので少々堪えた。 下山後、天気予報で10~11日が崩れるとの事で迷わず幌尻行に決定、三股山荘と糠平温泉に立ち寄りその後は幌内へ急いだ。高速道、日勝峠を通り無事7時半に振内へ到着、松永旅館の家庭風呂で汗を流し、仕出しの夕食を肴にビールで登頂祝を挙げた。
平取町振内「松永旅館」1泊2食
7/7(晴) 平取町振内「松永旅館」(07:10発)~林道ゲート(08:15着09:10発)~取水施設(10:55着11:30発)~先心ノ滝(?)~幌尻山荘(14:10着)
昨夜は余り良く寝付けなかった。朝3時起床3時半出発、 北海道の朝は早い。快晴だ、いきなりの急登であるが登山道には高山植物が豊富で飽き無い。左方に北戸蔦別岳が見えてくる。 命の水は登山道から少々下った所に有り、汲みに下る。這松交じりのキツイ尾根を急登すると北カールの淵に到着した。ここからは戸蔦別岳、幌尻岳と北カール、ピパイロ岳など望めた、特に北カールのスケールには圧倒される。これより北カールに淵に沿って登る。高山植物の群落が素晴らしい、シラネアオイ、キンポウゲ、ニッコウキスゲ、蝦夷コメツガザクラ、日高キンバソウなど数え切れない。8時過ぎ念願の幌尻岳に登頂、快晴の山頂には10人程の登山者で賑わう。展望は戸蔦別、ピパイロ、伏美、神威、エサオマントッタベツ、十勝幌尻、カムエク、札内、イドンナップなど日高の山々が一望出来る。遠く芦別、夕張、十勝、大雪と素晴らしい。写真を取り捲った。 休憩後、戸蔦別岳に向かう。幌尻岳肩で昼食、ここからの七ッ沼カールは絶景、いかにも熊が出没しそうだ。戸蔦別までの尾根道は這松交じりで歩き辛い。幌尻肩からの急降下、戸蔦別への急登と汗を搾り取られた。やっと着いた戸蔦別岳山頂からの幌尻岳と七ッ沼は圧巻である。来た者のみ与えられる宝であろう、ピパイロ、伏美方面の山々、戸蔦別カールも近い、山頂に標識らしい物は無かった。六ノ沢までの下りは凄い急降下、這松から樹林帯へ変わりようやく沢へ到着。沢靴に履き替えるが、沢は雪崩で大荒れ、ルートファインディングに苦労し、なんとか山荘に到着。 夕食のビールは一缶では足りなかった。 いっしょに肩より歩いた群馬の3人のパーティーにウイスキーを貰い、遅くまで談笑した。
幌尻山荘 素泊
7/8(快晴) 幌尻山荘(03:45発)~命の水(05:30着05:53発)~幌尻岳(08:15着08:55発)~幌尻岳肩(09:40着10:10発)~コル(10:35着10:45発)~戸蔦別岳(11:40着12:15発)~1,881mピーク「中戸蔦別岳」(12:40着12:45発)~六ノ沢(14:13着14:40発)~幌尻山荘(15:30着)
昨夜は余り良く寝付けなかった。朝3時起床3時半出発、 北海道の朝は早い。快晴だ、いきなりの急登であるが登山道には高山植物が豊富で飽き無い。左方に北戸蔦別岳が見えてくる。 命の水は登山道から少々下った所に有り、汲みに下る。這松交じりのキツイ尾根を急登すると北カールの淵に到着した。ここからは戸蔦別岳、幌尻岳と北カール、ピパイロ岳など望めた、特に北カールのスケールには圧倒される。これより北カールに淵に沿って登る。高山植物の群落が素晴らしい、シラネアオイ、キンポウゲ、ニッコウキスゲ、蝦夷コメツガザクラ、日高キンバソウなど数え切れない。8時過ぎ念願の幌尻岳に登頂、快晴の山頂には10人程の登山者で賑わう。展望は戸蔦別、ピパイロ、伏美、神威、エサオマントッタベツ、十勝幌尻、カムエク、札内、イドンナップなど日高の山々が一望出来る。遠く芦別、夕張、十勝、大雪と素晴らしい。写真を取り捲った。 休憩後、戸蔦別岳に向かう。幌尻岳肩で昼食、ここからの七ッ沼カールは絶景、いかにも熊が出没しそうだ。戸蔦別までの尾根道は這松交じりで歩き辛い。幌尻肩からの急降下、戸蔦別への急登と汗を搾り取られた。やっと着いた戸蔦別岳山頂からの幌尻岳と七ッ沼は圧巻である。来た者のみ与えられる宝であろう、ピパイロ、伏美方面の山々、戸蔦別カールも近い、山頂に標識らしい物は無かった。六ノ沢までの下りは凄い急降下、這松から樹林帯へ変わりようやく沢へ到着。沢靴に履き替えるが、沢は雪崩で大荒れ、ルートファインディングに苦労し、なんとか山荘に到着。 夕食のビールは一缶では足りなかった。 いっしょに肩より歩いた群馬の3人のパーティーにウイスキーを貰い、遅くまで談笑した。
幌尻山荘 素泊
7/9(晴) 幌尻山荘(05:45発)~先心ノ滝(07:00着07:25発)~取水施設(08:00着08:10発)~林道ゲート(09:57着10:30発)~振内(11:00着11:10発)~平取温泉(11:10着13:35発)~襟裳岬(16:45着17:15発)~様似町旅館「関白」(18:00着)
朝4時に周りの騒ぎで起こされる。朝食はツアー客が食べきれない分を頼まれラッキー! 下山は幌尻ノ肩で知り合った群馬の3人と一緒に下る。朝一の沢の渡渉は水が冷たく堪える。途中、腕を毛虫に刺されたようで痛みと腫れが出る、ムヒを持ってきて正解だった。 登山口まで3人組と楽しく下り、沢も危なげ無くこなせた。 高崎市のO株式会社の社長さんがリーダーで写真を送ってくれるそうで、名刺交換をした。 振内に下りて、天気予報で明日より崩れるとの事なので、半日持てばと予定の夕張岳からアポイ岳に急遽変更、途中で様似町の旅館を予約し、平取温泉で入浴し様似に向かう。平取温泉では群馬の3人やツアー客なども利用していた。海沿いに下りながら、時折日高連峰の主稜線の山々が望まれるが、海岸線より遥かに遠くに感じられる。通過する町々は海よりは牧畜と競馬馬の牧場がメインのようである。途中、昼食をと思っていたが、中々良いところが無く結局、襟裳岬まで着いて遅い昼食の「つぶ丼」を食べる。日高では暑い位であったが、襟裳では風も強く小雨で寒く早々に戻る。 途中、アポイ山荘を下見、ここからアポイ岳は雲で山頂は隠れているが、中々迫力が有り800m台の山には思えない。旅館は民宿と同じようなもので、素っ気無い親父と在り来たりの料理の安宿といった感じだ。急な投宿なのでしょうがないか。
様似町旅館「関白」 1泊2食
7/10(雨) 様似町(07:30発)~アポイ岳登山口(07:40着09:00発)~日高山脈山岳センター「中札内町」(11:30着15:00発)~三石町 はまなす荘(17:10着)
10日、朝起きると外は既に雨、風も強い、予報通りだ。アポイ岳登山口に行ってみる。1時間程様子を見るが、変わらない天候の為、登山は諦めて、中札内の日高山脈山岳センターへ向かう。途中で三石町のはまなす荘を予約した。国道256号の天馬街道で2時間半で到着。レストハウスなども有り、カムエクの一大登山基地といった感じだ。これから1,839峰に登ると言うパーティーが準備をしていた。遭難者の遺品の展示やカムエクの登山ビデオ、日高山脈のビデオなどを鑑賞した。中札内の教育委員会に頼んでビデオを特別に貸して貰った。より困難なカムエクに憧れが強まった。 帰路、十勝側より日高側に入ると風雨は強くなり台風並みになる、低気圧が通過するようである。早々に民宿に駆け込んだ。はまなす荘は温泉で料理は抜群である。
三石町 はまなす荘 1泊2食
7/11(曇後雨) はまなす荘(09:00発)~アポイ岳登山口(09:45着10:00発)~五合目(10:50着10:57発)~アポイ岳(11:55着12:10発)~五合目(12:48着12:55発)~登山口(13:30着13:50発)~静内町郵便局(15:30着15:45発)~松田レンタカー(17:15着17:30発)~千歳空港(17:40着18:30発)~羽田空港(20:05着20:30発)~寄居(23:35着)
電車代 3,000円 飛行機代 45,600円(当日変更の為) レンタカー 34,500円 高速代 2,500円
宿泊費(幌加湯元鹿の谷、幌尻山荘2泊、振内松永旅館、様似関白、三石はまなす荘) 25,170円
土産代 17,000円 GAS代 10,000円 タクシー代 2,200円 他食事代等 ※ 飛行機代が高くついてしまった。