寄居の山賊

山キチ男の山行記録(旧サイトより徐々に移行中)

山行記 日本300名山

No,397 北海道:渡島駒ヶ岳(1131m)大千軒岳(1072m)恵山(618m)海向山(570m)

2023/09/04

 令和2年7月31日~8月4日(4泊5日) 単独行

7/31(曇時々晴) 寄居(03:25発)~森林公園駅(03:50着04:15発)~羽田空港(05:40着07:15発)~函館空港(08:40着09:00発)~ニッポンレンタカー(09:05着09:23発)~赤井川登山口(10:20着10:40発)~馬ノ背(11:43着11:58発)~砂原岳コル(12:30着12:35発)~渡島駒ヶ岳、剣ヶ峰(12:57着13:08発)~砂原岳コル(13:20着発)~馬ノ瀬(13:40着13:50発)~赤井川登山口(14:34着14:55発)~(松前町まで行き過ぎる)~福島町「ペンション鶴」(17:50着)

定年前の有給休暇を使い、道南の山を登る。 初日は駒ヶ岳、函館空港を9時半と時間も推しているので慣れない道を飛ばす。 六合目の赤井川登山口が10時40分、駐車場からは剣ヶ峰の尖峰が綺麗に望めた。 登り始める頃には直ぐにガスで覆われる、この日は北海道には無い蒸し暑さだ。 平日だが駐車場には車の数は多い。 単調な砂利道を黙々と登る、後方には大沼が大きく広がってくる。  1時間で馬ノ背に到着、微かに砂原岳が望めるが、剣ヶ峰は全くガスの中だ。 ここで引き返す方も多いが、ガスの中剣ヶ峰方向へ行ける所迄行ってみる事に! 火口がある様だが良く解らない? 徐々にガスが取れ始め、左方に剣ヶ峰、右方に砂原岳が現れ出す。 ケルンを積みながら剣ヶ峰~砂原岳間のコルまで到着、ここで一気にガスが取れる、ラッキー! 思い切って剣ヶ峰山頂(肩)迄登った。 岩峰Pは無理をしないで、ここで登頂とした。 あとは下るのみ、馬ノ背からの下りが暑くて意外と堪えた。  初日の宿は福島町の「ペンション鶴」、間違えて松前町迄行ってしまい、海岸線を戻り約3時間擁してしまった。 感じは余り良くないが、食事は美味しく、ビール込みで7500円とコスパは最高だ、部屋は冷房が無く暑くてきつかった。

福島町 ペンション鶴  1泊2食ビール1本 7500円

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8/1(曇後晴、濃霧) ペンション鶴(05:05発)~松前町、旧道登山口(06:35着07:15発)~千軒平(10:00着10:28発)~大千軒岳(11:15着11:45発)~千軒平(12:12着12:26発)~旧道登山口(13:26着14:13発)~八雲町、遊楽亭(18:00着)

2日目は大千軒岳、朝食はおにぎりにして貰い、宿を5時に出発。 海原に登る御来光は美しかったが、直ぐに雲が広がってしまった。 登山コースは松前町側の旧道をセレクトした。 登山口迄の林道は予想通りハード、特にダートの道は神経を使った。 駐車場には他に車は無い、スズメバチに追われながら準備をし早々に出発する。 登山道は良く整備され全く問題は無い、ブナの森の中を徐々に高度を稼いで行く。 今回は特別に熊対策に重点をおいた、カウベル2個にラジオをかけ、又熊スプレーにサバイバルナイフ、ホイッスルを携行、又虫も多いと思われ、虫よけスプレーに蚊取り線香を吊るす。 しかし左手に4ヶ所ダニに刺されていた。  途中山頂より伸びる山稜が望めた、頂稜迄出て回り込むとガスの中、千軒平へ到着。有名な十字架があった。 周辺は凄いお花畑だ、ここより望む大千軒岳が見たかったのだが、今回は全くガスで真っ白、残念だ!  1本立て、山頂へ向けお花畑の中の道を進む、視界は無い。 45分で待望の山頂へ到着、何と2名の先行者が居らした。 地元の方の様だ、暫し談笑。 ガスの晴れるのを待ったが、結局は無理であった。 下山後の移動時間も考慮し30分程のステイで下山に係る。 千軒平で軽くランチ、後は只管往路をピストンで下った、結局ヒグマの痕跡は何も無く助かった! 下山した後ももうひと踏ん張り、帰路の林道の運転。 何とか無事に国道に出て、この日の宿の八雲の遊楽亭へ℡し、江刺周りで何とか夕食ま迄には到着出来た。 流石に旅館であり、夕食も品数も多く、生ビールが喉に沁みた。

八雲町 遊楽亭 1泊夕食付 10200円

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8/2(小雨後晴) 八雲、遊楽亭(06:55発)~恵山登山口P(08:52着09:58発)~賽の河原分岐(10:15着発)~賽の河原~(10:20着発)~分岐(10:25着発)~恵山(11:38着12:20発)~賽の河原分岐(13:10着13:20発)~登山口P(13:30着14:08発)~八雲、遊楽亭(16:20着)

3日目は天候が今一つ、朝は霧雨。 計画では遊楽部岳の予定であるが、流石にこれ以上リスクが増しては、この難峰は難しい(長時間、ヒグマ、悪天候)! 最終日に予定の恵山に急遽向かう。 途中より望む駒ヶ岳もガスって上部は望めない。 2時間程で恵山の登山口駐車場に到着、天候は霧雨が横殴り状態だ。 暫し車内で様子を見る事にする。 そうして居る内に日曜日なので次々に登山者が到着する、何組かは諦めて帰って行ったが、グループのパーティーが多く、この天候の中でも雨具を付けアタックして行く。 1時間程経過した頃、やっと雨は止んだ、勿論ガスで何も見えないが、拙者も支度をする事にした。この日 登山口には一番早く着いたが、一番遅い出発だ。 ガスで見えないが、かなりのガラ場に道が付いている、硫黄の臭いが鼻に就く。 霧雨も又降り始め、水滴にガスの成分が混じるせいか目に沁みる、殆ど火山だ! ゆっくりと登り1時間半程で登頂、団体さんは皆さん下って行ったので山頂は数名で気遣い無くステイ出来た。 晴れていれば海も望め、素晴らしい展望があったろうに残念だ! 40分程ステイ下山する、賽の河原の分岐手前に着く頃、何とガスが晴れてくる、Pに着く頃には完全に荒々しい恵山が全貌を表した。 拙者より先に下った方々は皆、既に駐車場より下って誰も居ない。 ゆっくり待ってからで正解でもあった様だ  反対側に海向山も姿を表した、こちらには最近ヒグマも出た様で注意書きがあった。  帰路は八雲の遊楽亭に戻るが、ナビで打ち込んで大間違い! わざわざ遠回りで函館市内を通り高速に乗り、往路より時間をかけて帰る始末、最悪だ!睡魔との戦いとなった。 帰宿後早々に温泉へ、流石に日焼けで顔が沁みる様になってきた。 この日の夕食でプラムが出て、思い切って噛んで前歯がかけるトラブル発生する。

八雲町 遊楽亭 1泊夕食付 10200円

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8/3(晴後雨) 八雲、遊楽亭(10:08発)~鹿部間欠泉道の駅(11:15着12:00発)~恵山登山口P(12:57着13:20発)~分岐(13:37着発)~海向山(14:30着15:10発)~分岐(15:45着15:48発)~恵山登山口P(16:05着16:23発)~恵山温泉旅館(16:28着)

4日目、外は曇り空、朝食は何を間違えたか用意しておらず、10時迄寛いで出発する。 鹿部の道の駅に11時過ぎに予定通り到着、有名な定食屋が11時オープンで丁度良いタイミング。 宛てにしていた「甘エビ丼」は売り切れ(多分入荷が無いのであろう)になっていた。定食以外にいかめしもチョイス、旨かった! その後、恵山方面に向かってくると何と晴れてきた(森町付近でも駒ヶ岳が鮮やかに望めた)。 温泉旅館をそのまま通り過ぎて登山口の駐車場まで行く、見事に晴渡り、恵山の山肌が凄い迫力だ。 対等する海向山方面も見事に晴渡り、思わずそのまま着替えて登る事に! 予定には無かったので、直ぐにヤマップでチェックする。 ヒグマの出没もあるようなので、鈴を大きく鳴らして出発する。 恵山とは全く違い、自然林の中鬱蒼とした森中を進む、途中分岐を過ぎ、最後急坂を詰めると高山植物のある笹原に出る、振り返ると恵山が素晴らしい! これより丈の低い樹木の中を進むと程無く海向山山頂へ辿り着いた、マイナーな山だが、嫌いでない山頂だ。 この後雨になるとの事なので早々に写真を撮り戻ろうとしたが、ここでスマホの電池の残量が無くなり少々待つ事になった。 下山は往路を忠実に戻る、車に戻ると体にマダニが幾つも付いていた。 この日の宿の恵山温泉旅館には5分程で到着、何と着替えたら更に4~5匹のマダニが!!直ぐに風呂に直行した。 この日は拙者1人の泊り客だが、風呂良し、又夕食の料理も海産中心の質量共に素晴らしい内容で、又食べ過ぎてしまった。 旦那さんも女将さんも感じの良い方で今回では一番だったな、遭難している学生さんの話で熱くなった。

恵山温泉旅館 1泊2食 8950円

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8/4(曇) 恵山温泉旅館(10:30発)~ニッポンレンタカー、函館空港(12:00着16:45発)~羽田空港(18:00着19:20発)~森林公園駅(21:18着21:28発)~寄居(22:00着)

最終日は帰宅のみ、函館発ANAで16時45分発。 少々時間がありすぎるが、特別寄りたい所も無いので、10時まで旅館でステイ、函館空港迄は意外と早く着いてしまい12時着、ランチを摂ったりしたが、時間を潰すのに疲れた。 恵山温泉旅館で頂いた函館商品券2千円を使い、土産を購入する。 羽田には18時過ぎには到着、バスの時間までには1時間少々あるのでこれまた外は暑いので空港内でステイしながら日記を記入した。

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飛行機代 47830円  レンタカー 29240円  バス、駐車代、ガス代、高速代 13675円  宿泊費 38750円  他食事、土産等で計約14万

-山行記, 日本300名山