寄居の山賊

山キチ男の山行記録(旧サイトより徐々に移行中)

山行記

No,328 塩原、男鹿:日留賀岳(1849m)鹿又岳(1819m)

2023/08/24

平成29年6月6日~7日(前夜泊1泊2日) 単独行

6/5  太田桐生IC(20:15発)~西那須野IC(21:10着発)~塩原温泉「静観荘 古山」(21:30着)

6月は尾瀬(大清水~鬼怒沼~黒岩山)を予定していたが、長蔵小屋のアドバイスでこのコースは今年はまだ人が入っておらず、残雪も例年より多くロングコースの為無理はしない方が良いとの事で変更、3月のリベンジ戦で日留賀岳~鹿又岳へ挑んだ。 前夜は仕事場から直行、塩原温泉の宿に入った。 静観荘は低価格で素泊まりにはもってこいの宿だ。早々に布団に入った。


 

6/6(晴時々曇)  静観荘(04:40発)~小山氏宅登山口(04:52着05:15発)~鉄塔(05:48着発)~林道終点(06:20着06:30発)~鳥居(08:13着08:28発)~日留賀岳(09:54着10:10発)~北峰(11:00着発)~塩那林道(12:32着12:40発)~植生観察小屋(13:12着13:13発)~取付点(13:26着13:30発)~鹿又岳(14:55着15:35発)~取付点(15:55着16:03発)~植生観察小屋(16:15着)

当日は4時半起きで登山口の小山氏宅へ向かう。記帳をし5時過ぎには入山する。 天気も上々、緑の森の中良好なペースで進む、ツツジなどを愛でながら気持ち良い登りが続く。尾根の上りに入ると行き成り上部より小動物が駆け下りてきてビックリ!何とテンであった。 この急坂が結構長く続いた。 これを登りきるとコメツガなどの大木が鬱蒼と茂る樹林帯となる、深山の趣だ。 ここでやっと目標の日留賀岳山頂部が望めた!これより尾根は方向を変えやっと鳥居が現れた。これより先、山頂に向かう尾根は笹とシャクナゲ、新緑の美しい登りが続いた。 ここで一人の健脚者が後方より追い付き追い越された、やはり塩那林道方面へ行く様だ,話によると日留賀岳北峰の薮も年々キツくなっているようで、行けるようであれば進むとおっしゃっていた。 やっと山頂直下(肩)へ着くと日留賀岳山頂が綺麗に望めた。最期の急登を詰め、小山氏宅より4時間半(休憩含)、やっとこ標高差1300mを登りきった。 山頂には6名のパーティーが居らした、集合写真を撮ってあげた処、オカズを頂いた。 単独者は既に藪の北峰へ向かっていた。 展望は塩那林道方面に新鹿又、鹿又、男鹿、大佐飛山~黒滝山の稜線、長者岳などの男鹿山塊、高原山、七ヶ岳、荒海山、日光連山、残雪残る会津駒方面と素晴らしい! 写真を撮り拙者も早々にパーティーに別れを告げ藪に突入した。 流石に手強い藪で背丈を超える笹やシャクナゲや松、足元に注意しながら進む。所々にマーキングを付けながら進む、時には八方塞がりで立ち止まり、又戻ったりで道を探す、3つ目の小ピークが北峰、シャクナゲの花で一杯のピークだ。振り向くと日留賀岳が格好良い。ここを超えるとやっと下降点だ、時間が押しているのと暑さで精神的、体力的共にピークだ、水分を補給する!!ここからの藪の下降も思ったより足元も解りにくく苦しんだ、やっと林道へ続く平坦な藪に着いた所で、登り返してきた単独行者に会う。長者、新鹿又方面へ向かったが時間切れで引き返したとの事、拙者もこの時点で12時を回っており、この後鹿又岳を落としても、とても日留賀岳へのこの激藪尾根を登り返す体力、又下山する時間も厳しいと判断、植生観察小屋へお世話になる事を決める。やっとこ林道へ脱出したが、2時間少々擁した。 1本立て黙々と塩那林道を進む、途中残雪があり雪をペットボトルに詰める、30分程で小屋へ到着。そのままスルーして鹿又岳への取付き進む、探すがマーキングも無く結局拙者の判断で適当に藪の薄そうな所に取り付く、これが最悪!激藪と悪戦苦闘、結局山頂へは辿り着くが1時間半も擁してヘロヘロになった。  山頂は小さく切り開かれておりシャクナゲが綺麗に花を咲かせていた、展望は残念ながらガスがまいてきており男鹿岳と思われる山のみ確認出来た。苦戦しただけあって、感慨一入の山頂であった。 落ち着いて見てみると拙者が這い上がって来た所には道は無く、別方向2箇所よりのルートがあった様だ。 下山は何と20分で林道へ下りられた。  小屋へ入ると備蓄用のマットや布団を借用、夜は相当冷え助かった。

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6/7(曇)  植生観察小屋(05:40発)~日留賀岳北峰尾根取付点(05:56着06:00発)~北峰(07:00着07;05発)~日留賀岳(07:58着08:30発)~鳥居(09:45着09:47発)~林道終点(11:01着11:20発)~小山氏宅登山口(12:18着12:45発)~西那須野IC(13:20着発)~花園IC(15:05着)

2日目は4時半に起床、天気は予報通り曇り空。 食事をとり5時半に出発。 6時に塩那林道より日留賀岳北峰へ突入、藪の朝露で濡れる、急な藪の登りであるが、下りより道が分かり易い!取り付けたマーキングも有り意外に順調に登る。 2時間で何とか日留賀岳山頂へ登り着いた。 ここで下りの目処も立ち、ゆっくりと大休止、ラインを楽しんだ。 このあとは只管下るのみ、3時間少々で小山氏宅へ到着したが、かなりの披露モードであった、やはり昨日の激闘の疲れが答えているようだ。 塩原温泉で汗を流すつもりであったが、時間も推しているのでそのまま直帰する事にした。帰路のドライブは睡魔との戦いが未だあった。 帰宅後、電池切れのスマホを充電、友人に帰還報告をした。  今回は只管予想以上の藪との戦いであったが、鹿又岳に向かう以前に超えなくてはならない「日留賀岳」、これ自体が結構キツイ山でもあるので、拙者の体力としてはハードな部類に入る山行になった。

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太田桐生~西那須野 2840円   西那須野~花園 4020円    走行距離 325km    静観荘古山 素泊まり 3940円

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