寄居の山賊

山キチ男の山行記録(旧サイトより徐々に移行中)

山行記 日本300名山

No,171 北海道:利尻岳(1721m)礼文岳(490m)

2024/03/21

平成18年6月20日~23日(3泊4日)  単独行

6/20(晴後曇)  寄居(06:12発)~池袋(08:00着08:05発)~羽田AP(09:15着10:15発)~千歳AP(11:45着13:15発)~利尻AP(14:10着14:20発)~民宿マルゼン(14:25着16:00発)~姫池、オタドマリ池~民宿マルゼン(17:40着)

今年は7~8月が休みが難しそうな為、6月に夏休暇をとった。花の時期という事で利尻、礼文にした。 実家に車を預け寄居駅より出発。 千歳までは順調に進むがANA の利尻便が30分遅れとなる。利尻APでは無事マルゼンの女の子が迎えに来てくれた。利尻APに降り立つと正面に利尻富士聳えている。思わず写真を取り捲った。風が涼しくさすがに肌寒く感じる。  宿に着くと一息しフェリーターミナルへ向かう、レンタルバイクは無人の為、宿に戻りレンタカーを割引にて2時間4,000円で借りる。姫沼やオタドマリ池に行くが、山は残念ながら望めなかった。オタドマリ池からの利尻山は北海道の銘菓「白い恋人」の絵柄になった場所である事を始めて教えられた。茶店では焼ホタテ640円を注文する、観光バスも多く来ていた。  6時前には宿に戻った。夕食はフェリーターミナルにあるマルゼンのレストランで行う。ウニの吸物は絶品であった。この後、利尻富士温泉に送ってもらい汗を流し8時半には宿に戻る。翌日は単独行者4名が登るとの事で顔を合わせた。翌朝は4時出発との事で9時半には床に就いた。

寄居~浜松町 1,110円  モノレール 270円   羽田~千歳 AIRDO 12,000円  千歳~利尻 ANA 16,750円
レンタカー 4,000円   温泉、土産、食事代 5,000円   民宿マルゼン 8,400円×2

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6/21(曇後雨)   民宿マルゼン(03:50発)~利尻北麓野営場(04:00着04:10発)~甘露泉水(04:20着04:25発)~六合目(05:40位着発)~長官山(07:00着発)~長官山避難小屋(07:15着08:10発)~利尻山(09:50着10:45発)~長官山避難小屋(12:00着12:20発)~長官山(12:35着発)~六合目(14:00着発)~甘露泉水(15:15着15:20発)~利尻北麓野営場(15:30着15:50発)~民宿マルゼン(16:00着)

3時半起床、昨夜は他の泊り客が煩く中々寝付けなかったので辛い。4時に弁当を渡され他の3名とマイクロで送迎出発、5分程で利尻北麓野営場へ。早々に仕度をし出発、空には少々青空も覗けて気分は良好。初めは並んで歩いていたが、1時間程で別行動へ。甘露泉水をポリに汲み黙々と高度を稼ぐ。笹や葉が張り出し朝露でズボンが濡れた。  五合目付近より前方に雪渓の残る長官山が見えてくる、しかし空模様は予報通り曇ってくる。六合目に近づく頃より霧雨を感じるようになった。七合目の長官山に到着したが、前方に望めるはずの利尻本峰は白いガスの中である。雨風も段々強くなってきた。避難小屋に着いて一息、止まると雨に濡れた衣服だとさすがに寒く感じる。朝食用のおにぎりを食べるが冷たく硬い、雨具を着込んだ。外は雨脚がより強さを増してくる。1時間ほど休憩し迷ったが出発、ここからは傾斜もきつくなってきた。九合目から上部はガラ場で足を取られる、一瞬ガスがはれ海迄望めた。足元には高山植物が増えてきて心を和ませてくれる。 山頂へは休憩1時間を含め約6時間で到着、風雨を山頂の社で避ける。一時的に風雨が止んだので1時間待ったがガスは晴れてはくれなかった。 下山は急坂を慎重に下って避難小屋へ、途中長官山が良く望めた。ツアーのおばちゃんの団体の通過を待つ。避難小屋にはリタイヤした方が要らした。後は黙々と下るが、五合目より野営場までが長く感じられた。長官山より3時間で下山、さすがに汗と雨で全身濡れて気持ち悪い、早々に宿に連絡迎えに来て貰った。一旦宿に戻り温泉へ、食事は一緒に登山された方と楽しく下山祝が出来た。生中を三杯飲み連泊の夕食は選択性で本場のうに丼を味わった。宿に戻ると即睡魔に襲われダウンした。

利尻富士温泉 入浴代 500円

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6/22(曇後雨)  民宿(09:20発)~鴛泊FT(09:25着10:05発)~香深FT(10:45着) 民宿花心に荷物を置き、香深に戻り食事を取り宗谷バスの島内観光に参加~香深FT(17:10着17:15発)~花心(17:20着)

3日目、7時にフェリーターミナルの食堂にて朝食、同行した牧野君、中野さんにメールを教わり別れる。一旦宿に戻り荷物をまとめ9時半に再びフェリーターミナルへ。小包用の箱を食堂に預け、10時発の礼文行きの船に乗船、近ツリのツアーの方々と再会した。朝はオタドマリ沼より利尻山が望めたらしいが、船上からはガスで全く望めなかった。甲板で過ごしたが少々寒かった。香深港に着くと、花心の送迎の方が出迎えてくれた。一旦宿に行き荷物を預ける、迷ったが天気の都合本日は観光にし、明日に礼文岳に挑む事にする。レンタカーを何とか調達し宗谷バスの観光ツアーに申し込む。2時過ぎの出発の為、「かふか」という料理屋で昼食、ほっけのちゃんちゃん焼と活きウニを注文、旨かった。 バスツアーは割りウニ体験500円、礼文アツモリソウの群生地、スコトン岬、桃台、猫台の見学とまずまずであったが、天気がもう一つで風が強く寒いツアーであった。フェリーターミナルより入港客といっしょに宿まで送ってもらった。花心の印象は清潔で料理も懐石、もてなしも良くセンスの良い旅館である。朝5時半に朝食を用意してくれたのには驚いた。若い女性客も多い。

東日本フェリー 780円     食事「かふか」 1,500円     宗谷バス観光ツアー 3,100円    花心 1泊2日 11,400円

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6/23(曇)  花心(06:30着)~内路(06:50着07:10発)~分岐(07:58着08:00発)~礼文岳(08:50着09:40発)~分岐(10:18着10:20発)~内路(11:00着11:10発)~桃岩展望台(11:40着12:40発)~香深FT(12:55着13:45発)~鴛泊FT(14:25着14:30発)~利尻空港(14:40着15:20発)~千歳空港(16:30着17:00発)~羽田空港(18:15着19:00発)~寄居(22:30着発)~自宅(23:00着)

最終日5時起床、空模様は雨は落ちていないが鈍より曇っている、気持ちも重くなる。6時にはGMサービスが時間通り車を持ってきてくれた。 朝食を摂り早々に出発、登山口の内路には他に車は無かった。朝一よりレインウエアを着込んで出発、登り始めてすぐハクサンチドリが目に付いた。最初は急坂だが直ぐに平らな道になり笹ら樹林の中を黙々と進む。後ろには海岸線が望める。道は明瞭で迷う事は無い。1時間程で起白との分岐に到着、その後はいくつかのアップダウンを繰り返し最後は急坂の登りで一ピークを越え登り返すと標識のある山頂に着いた。付近の樹相はダケカンバと這松の高山帯の様相になってくる。標高490mが信じられない程だ。 山頂は私がこの日の初登頂者で直ぐ跡に途中で追い越した札幌の御夫婦が続いた。予想通り視界は皆無で風が強い山頂であるが達成感はあった。。食事を摂り暫し談笑後下山、足早に1時間少々で登山口に戻った。帰路、30名程のツアー客と擦違い、登山口に着くと大型バスが入っていた。  この後桃岩展望台Pまで車で入る、ガスが架かり視界は余り良く無いが観光客は多い。高山植物を撮りながら木道を散策する、展望台よりは下半分の桃岩と桃台猫台が望めた。レブンウスユキソウは見当たらなかったが、豊富な高山植物は美しい。悔しい事にこの頃より空が明るくなって来た。GMサービスに車を返し、香深フエリーターミナルへ。時間があるのでターミナル前の食堂で蛸カレーで昼食を摂った。ここでマルゼンで一緒だった方と偶然再会した。 フェリーからはガスが取れてきた利尻山を見て悔しい思いがした。甲板には人馴れした海鳥が餌を求め群れている。 鴛泊に着くと急いでマルゼンの食堂に行き、荷物を頼んでタクシーに飛び乗る。10分程で利尻APに到着、相変わらず利尻発が遅れた為、余裕はあった。千歳に着くと一番で降船し売店へ急ぐ、土産物を瞬時に買い込み搭乗口へ。これまた千歳発のAIRDO機が30分程の遅れで助かった。  羽田APでラーメンの夕食、その後は何時もの帰宅路で夜11時には家へ帰り着いた。<BR>
今回は免許証を忘れ、家よりFAXして貰うという失態で、利尻、礼文でもコピーで車を貸して頂き助かった。後は何と言っても天候で、私の滞在期間中天候が悪く、その前後は晴れと云う非常に悔しい結果となった。やはり北海道でも7月に入らないと天候は安定しないらしい。又マルゼンいっしょだった中野さん、牧野君両氏にはホームページが出来たら連絡する旨の約束をした。 しかし利尻山には天候の良い日にぜひとも再登したい山である。飛行機の乗り継ぎは、遅れる事を想定して1時間は間隔を置いたほうが良い事も勉強になった。

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GMレンタカー 6h 9,000円   土産代 15,000円   タクシー代(鴛泊港~利尻空港) 1,480円    荷物郵送代 2,000円
食事代 1,600円    利尻~千歳 ANA  16,750円    千歳~羽田 AIRDO 12,000円    羽田~寄居 1,380円

-山行記, 日本300名山