寄居の山賊

山キチ男の山行記録(旧サイトより徐々に移行中)

山行記 日本300名山

No,25 北アルプス:裏銀座縦走 薬師岳(2926m)北ノ俣岳(2661m)黒部五郎岳(2840m)三俣蓮華岳(2841m)鷲羽岳(2924m)ワリモ岳(2888m)水晶岳(2978m)野口五郎岳(2924m)三ッ岳(2845m)烏帽子岳(2628m)

2023/08/22

平成3年8月18日~23日(夜行4泊5日) 単独行

8月18日  寄居~熊谷~上野(21:00発)  上野~富山(急行寝台車)12880円

8月19日(晴) 富山(04:45着05:03発)~有峰口(05:39着07:00発)~折立(08:00着08:15発)~太郎平小屋(11:25着11:45発)~薬師岳山荘(13:15着13:20発)~薬師岳(14:00着14:25発)~薬師岳山荘(14:55着発)~太郎平小屋(16:00着)

折立~太郎平間が3時間で登れたので、思い切って空身で薬師岳をピストンした。天気も最高で立山、剣から槍穂高、笠まで素晴らしい展望だ。今まで此れほどのパノラマは見たことが無い。 また夕方、薬師岳をバックに二重虹が架かり幻想的であった。

太郎平小屋 1泊2食+弁当 7,000円

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8月20日(曇後雨) 太郎平小屋(06:05発)~北ノ俣岳(07:40着07:45発)~「カメラを置き忘れ引き返す」~黒部五郎岳(12:00着12:05発)~黒部五郎小屋(15:00着)

太郎平~黒部五郎間は左手に雲の平を眺めながらの素晴らしいコースである。黒部五郎の取付きまで来てカメラを置き忘れたのに気付き、駆け足で北ノ俣岳まで戻り1時間以上ロスってしまう!黒部五郎岳山頂では雨に降られ,またフィルムが丁度切れ記念撮影も撮れず、駆けた為か後半のカールの下りでバテ、へとへとで小屋に辿り着いた。大失敗の連続の1日だった。 小屋では高齢の女性パーティーの方々にほぼ強制的に足のまめの治療をして頂いた、おかげで翌日の長丁場に於いて大変助かった。

黒部五郎小屋 1泊2食+弁当 7,000円

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8月21日(晴後曇) 黒部五郎小屋(06:05発)~三俣蓮華岳(08:03着08:15発)~三俣山荘(09:58着09:10発)~鷲羽岳(10:1510:40発)~ワリモ岳(11:15着11:20発)~岩苔乗越分岐(?)~水晶小屋(12:10着12:30発)~水晶岳(12:55着13:05発)~水晶小屋(13:30着)

三俣蓮華岳の登りで雷鳥を見た。山頂からの槍穂高は迫力があった、笠ヶ岳もその山容は顕著な存在だ。また昨日まで見られなかった黒部五郎岳のカールも背後に徐々に大きく広がった。鷲羽岳の登りは距離は無いが、かなりの急登で山頂からは薬師、赤牛が大きい!少々ガスが多いのが残念だ。本日のメインイベントの水晶岳は岩峰の我々たる山で山頂は非常に狭く記念写真を撮るのに苦労した、谷を隔てて聳える野口五郎岳の白さが妙に目を引いた。 水晶小屋は狭く、当日は8名の宿泊者で満杯状態、ひょうきんな管理人さんで夜は話が弾んだ!翌日よりこの内7名が同コースを行く為、付かず離れずで行動を共にする事になった。

水晶小屋  1泊2食+弁当 7,000円

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8月22日(晴後雨) 水晶小屋(06:00発)~東沢乗越(06:45着発)~野口五郎岳(08:55着09:25発)~野口五郎小屋(09:35着10:25発)~三ツ岳(11:55着11:58発)~烏帽子小屋(12:40着13:15発)~烏帽子岳(13:40着13:50発)~烏帽子小屋(14:30着)

水晶小屋の宿泊者で岸君(横浜)と岩田さん御夫婦(東京)は真砂岳分岐から竹村新道で湯俣に下り、池田(千葉)、福島、三田村(東京)、と私は野口五郎岳を経て烏帽子小屋に至った。野口五郎岳からは東沢谷を挟んで水晶岳の双児峰が顕著で赤牛岳が大きい。この日も朝は天気も良かったが徐々に雲行きが怪しくなって来て、烏帽子小屋に着く頃にはどんよりと曇ってしまう。小屋からは池田さんと烏帽子岳に向かう、山頂部は岩場で針金伝いで危険である。帰路、雨になりガスが出て危うく道を見失うところでずぶ濡れで慌てて小屋に戻った。 小屋では4人で昨夜泊まった水晶小屋の名物親父の話で盛り上がり半宴会になり小屋の人に注意される始末、大変楽しい夜を過ごした。 烏帽子小屋は地味な割には整っており、トイレ、乾燥室、休憩室、食堂、また売店(酒、煙草有り)と大変過ごしやすい良い山小屋であった。

烏帽子小屋  1泊2食 7,000円

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8月23日(晴後曇) 烏帽子小屋(06:15発)~濁沢右岸ブナ立尾根取付き点(09:20着09:40発)~高瀬ダム(09:55着発)~七倉山荘(11:15着12:40発)~大町~新宿~寄居(大町駅以後時間を控えていなかった為)

アルプス3大急登のブナ立尾根を下る。4人で尻取りをしながら歩いていた為か苦にならず、気付いたらダムに着いてしまった。ブナの大木の素晴らしさが目に付いた。   水晶小屋から真砂岳分岐まで、岩田夫妻、岸、池田さんと5人の即席パーティーで行動、野口五郎岳で岸、岩田夫妻と別れて、池田さんと2人で烏帽子まで行き、後に福島、三田村両君が合流。下山日は4人で同行し、偶然にも高瀬ダムで湯俣の晴嵐荘に泊まった岸、岩田夫妻に再度出会い、七倉山荘にて岩田夫妻のおごりで下山祝の一杯と風呂で汗を流した。 この後、岩田夫妻はタクシーで、5名はバスで大町へ。大町駅前で食事をし、結局、新宿駅まで同行し、話も弾んだ。  今回は天候は今一であったが、予定日通りに行動出来、各山頂も踏み、またこういう面でも、今までで最高の楽しい山行であったと思う!!

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上野~富山 (急行寝台車)12880円(乗車、急行、寝台券)  富山~有峰口 840円、特急券80円  有峰口~折立(バス)1950円、荷物代400円   七倉~大町駅(バス)1050円  大町~松本(大糸線)、松本~新宿 あずさ24号(?記帳忘れ)

※  この山行記録は16年前のものであるが、私にとっては当時の日誌の通り大変思い出深い記憶に残る山行になりました。今現在でも同行した一部の方とは年賀状のやりとりも継続しています。

-山行記, 日本300名山