寄居の山賊

山キチ男の山行記録(旧サイトより徐々に移行中)

山行記 日本300名山

No,435 九州:大崩山(1644m)傾山(1605m)鶴見岳(1374.6m)

2023/09/04

令和3年9月1日~5日(4泊5日)  単独行

9/1(晴)  寄居(08:30発)~森林公園駅(09:07着09:15発)~羽田AP(11:00着12:20発)~大分AP(13:50着14:05発)~ニッポンレンタカー(14:07着14:20発)~大分空港入口IC(14:30着発)~別府湾SA(15:00着15:25発)~北川IC(16:48着発)~ホテルAZ延岡(16:58着)

昨年に続き九州遠征で第3弾、今回は5連休。 計画では大崩、傾、由布、鶴見、これも全て天候次第だ。 予報では少々厳しそうだが、神に祈るのみである。 初日は延岡(北川)のAZホテルに入る、2食付で5910円とコスパ良好な宿だ。 羽田APには何時もの高速バスがコロナで運休の為、品川より京急で入った。 大分空港より、途中別府湾SAでランチ「りゅうきゅう丼セット」を摂る、ここからは別府市街と高崎山が良く望めた。 その後北川ICを経て先ずは予定通り2時間半程で到着した。

ホテルAZ延岡(夕食付)

写真はこちら


 

9/2(曇)  ホテルAZ延岡(03:35発)~大崩山上祝子登山口(04:48着05:15発)~大崩山荘(05:55着06:15発)~湧塚尾根分岐(06:45着発)~祝子川渡渉(06:50着07:05発)~袖ダキ(09:23着10:00発)~祝子川渡渉(12:25着12:30発)~湧塚尾根分岐(12:42着12:55発)~大崩山荘(13:30着13:45発)~大崩山上祝子登山口(14:30着14:58発)~民宿清流(17:50着)

登山第1弾は大崩山、ロングコースの為朝一3時半に宿を出発、コンビニにより登山口へ。 5時前に登山口へ到着、早々に支度をし未だ真っ暗の中ヘッデンを付け出発する。 早朝なのに蒸している、これは天候が悪いかも。 6時前に日の出、やはり曇天だ。 コースタイムで大崩山荘(坊主尾根分岐)へ到着、トイレも完備されており、テンバのスペースもあり良好な小屋だ。 その後30分程で渡渉点でもある湧塚尾根分岐へ、本日の祝子川の水位は39cmという事で難無く渡れた(80cmを越えると無理の目安の様だ)、湧塚尾根の岩塔が望める。  この先は樹林帯の中、沢沿いの道が多い、行き成り急な鉄梯子もあり徐々に斜度を増して行く。 袖ダキに向け急登が続く、蒸して汗だくになり結構水分をとる。 時折陽射しが差すようになるとモチベーションも上がる。 袖ダキ展望台には渡渉より2時間少々で到着した、曇っているが流石に凄い迫力の展望が広がる。 写真を撮っていると直ぐに大崩山山頂がガスに包まれてきた、風も出てきて霧雨も振り出す、まずい! ここで暫し考えたが、時間も押しているのと降雨があると下山時の渡渉もまずいので、悔しいが思い切ってここで引き返す事にした。 登山口迄は休み〃3時間半で下った。 やはり渡渉は水位が低くても難儀する。 大崩山は次回の春(4~5月)の日の長い時期、又は別コースよりも考えてみる事にする。  この日の宿の清流(竹田市)までは3時間擁した、相変わらず料理は抜群でビールを2本もいってしまった。

竹田市 民宿 清流(3食付)

写真はこちら


 

9/3(曇) 清流(05:30発)~大崩山宇土内登山口(08:19着08:32発)~第一ピーク(10:15着発)~鹿納山分岐(10:30着発)~湧塚尾根分岐(10:50着発)~石塚(10:55着発)~大崩山(11:00着11:40発)~石塚(11:45着11:56発)~湧塚尾根分岐(12:00着発)~鹿納山分岐(12:11着発)~第一ピーク(12:29着発)~登山口(13:30着発)~登山口駐車場(13:45着14:02発)~清流(16:58着)

2日目は予定では傾山であったが、急遽変更し大崩山を別のルートよりアタックする事にした。 意外に短時間で登れる為、清流より3時間は係るが早い内に下りて来られると思う。 唯一の気がかりな林道だが、矢張りその通りであった。 日之影町より比叡山登山口や鹿川渓谷を過ぎて、まだまだ先は長く市街地より24kmとの事で後半は殆どダートコース、レンタカーも底擦りっぱなしであった。 流石に他に登山者は居ない様だ、ここ迄来ると流石に山頂も近い、湧塚尾根の様な岩塔も無く渡渉も無い。、初心者でも登れる尾根の登山だ。 樹林の坂を詰め尾根へ、風が当たると流石に寒い、左方には鹿納山の鹿納坊主が顕著だ。 第一ピークより急坂を詰めて行く、前方にやっと大崩山の姿が現れた、穏やかな円錐型の山頂部だ。 鹿納山の分岐を過ぎ山稜のコース分岐(湧塚尾根)に出る、背の低い樹林のトンネルを進むと石塚に出た、巨岩がごろついたピークからは眺めが良い(往路ではガス)。 これより5分程で念願の山頂へ到着した。 予定とは違うコースであるが、前日に袖ダキまで登っているので悔いは無い。 誰も居ない山頂でゆっくりランチタイムとする、ステイしていると徐々にガスも晴れて来た。 復路で石塚より湧塚の岩塔や傾山などを望む事が出来た。 下山は往路を黙々と下った、少々霧雨にもなったが、殆ど影響は無かった。 途中登山道脇の切株の中に沢ガニ発見!何故こんな所に? 無事に下山した、問題はこの後の林道走行で、矢張りタイヤの泥除けが一部破損していた、下山後スタンドで応急手当をして貰った。 この日は特に登頂祝とあってビールが旨かった!

竹田市 民宿 清流(3食付)

写真はこちら


 

9/4(曇時々晴) 清流(04:30発)~傾山登山口P(05:33着05:38発)~登山口(06:05着発)~三ッ尾分岐(06:12着発)~カンカケ谷(07:38朝食07:50発)~林道(08:57着09:05発)九十越(10:20着10:35発)~中間山(11:08着11:15発)~杉ノ越分岐(12:00着発)~白谷分岐(12:17着発)~傾山(12:22着12:55発)~三ッ尾コース分岐(13:00着発)~引き返し点(13:15着13:18発)~杉ノ越分岐(13:33着発)~中間山(14:10着14:18発)~九十越(14:28着14:32発)~林道(15:15着15:25発)~カンカケ谷(15:50着発)~登山口(17:13着発)~登山口P(17:25着17:46発)~湯布院「いよとみ荘」(19:55着)

登山3日目、今日は愈々傾山へ挑む。 朝3時過ぎに希少、4時半には清流を出発した。 暗闇の中、ナビに従い上畑の登山口へ、今日も道路には猪、鹿、穴熊、兎など熊以外は勢ぞろいと言った感じだ。 結局1時間位擁し空も白み始めて来た。 支度をし結局は6時の出発、予定より30分遅れた。 他に登山者は無く、薄暗い中森へ入って行く。 登山口手前付近より山頂付近の岩塔が望める。 暫し沢沿いの道が続く、渡渉も数回ある、道が解り辛いとの事でマーキングテープも持ったが、問題なく進んだ。 最後の沢を過ぎると、かなりの急登となりロープも各所に張ってあり慎重に進む。 暫し汗をかくと林道に飛び出した、これより上へは鉄階段が設置されているが、何か道順の道標が欲しい所だ。 これより上部は只管九十九折の急登が続く、嫌気が指す頃にやっとこ九十越に到着した。 草原でテントを張るには良い所だ。 一本立てていると若者2人組が到着、水を探していたが、見立方向にあった様で良かった。 2人組の内一人は2Lのペットを持つだけの空身だ? 2人は足も速く直ぐに追い越されてしまった。 九十越より傾取付までは緩い尾根のアップダウンが続く、中間山山頂より傾山山頂が望めるが、薄曇りで余り映えない。 取付きからは岩峰らしくキツイ登りが続くが程無く後傾のピークへ、これより10分程で待望の本傾山頂へ到着した。 2年越しの山頂の為、感慨深いものがあった。 それ迄ガスっていたのが、運よく山頂では晴れてくれ展望も広がった、昨日登った大崩方面と祖母山方面が素晴らしい! 写真を撮りランチも摂った。 後は下山のみ、三ッ尾方面に10分程下り始めた時、ヤマップを確認すると拙者の現在地が大きく逸れている、それに白谷方面の看板があった? 心配になって結局登り返し、九十越コースをピストンする事にした、20分程ロスしてしまい痛い! この後も陽がある内にと歩を進めるが、焦ってしまう。 九十越直下の下りで慌てていてスマホの充電コードを落としてしまう! 今更引き返す事も出来ず、悔しいが諦めて下る事に集中する。 林道迄下りどちらにするか(林道か往路か)考えるが、何とか間に合うと判断、そのまま九十越コースを下る急な岩場や沢沿いの道が続く、汗びっしょりになり精神的にもきつかった。 3度も蛇と遭遇、最後やや開き直った頃登山口へ、キツイ1日が終わった。 この後、今宵の宿の湯布院の「いよとみ荘」へ電話し遅れる旨を伝える。 結局2時間をかけやっとこ到着、運転も睡魔がきてヤバかった。  夕食は部屋で摂らして頂いた、日誌も今書いているが、睡魔と疲れすぎで目脂が付きヤバい!

湯布院 いよとみ荘(2食付)

写真はこちら


 

9/5(曇) 湯布院「いよとみ荘」(08:30発)~鶴見岳登山口P(08:50着09:05発)~御岳権現社(09:20着発)~南登山道分岐(11:20着発)~山上駅分岐(11:30着発)~鶴見岳(11:40着12:03発)~ロープウェイ山上駅(12:13着12:20発)~ロープウェイ山麓駅(12:30着12:50発)~鶴見岳登山道P(13:10着13:11発)~いよとみ荘(13:29着13:45発)~ニッポンレンタカー(14:30着14:42発)~大分AP(14:45着19:10発)~羽田AP(20:40着20:55発)~森林公園駅(23:10着23:25発)~寄居(23:50着)

最終日は時間的に鶴見岳のみであれば、何とか大丈夫であろうと甘い考えで大失敗! 宿でゆっくり朝食を摂り登山口へ、由布岳登山口を通り過ぎたが既に混雑している様だ。  鶴見岳登山口も曇り空ではあるが、それでも日曜日とあって既に車は5台程ある。 コースは一気登山コース、これが中々急登では無いが、登り一辺倒で予想以上にキツイ! 古い登山道で木々の根が張り出し、苔生した岩が滑り易い。 4~5人の登山者と擦れ違った、この後由布岳にも行くのか? この日はガスが巻いて展望は全く無い、時折明るくなるが晴れる気配は無い。 黙々と薄暗い樹林の中を登る事2時間、やっと山頂一帯へ。 濃霧の中遊歩道を進みやっとこ山頂へ到着した。 山頂には若い夫婦のパーティーが1組、拙者は写真を撮り、直ぐに下山へ。 時間を見て登山道で下ったのでは、明らかに間に合わないのでロープウェイを利用する事に。 山麓駅に着きタクシーを呼ぶ、中々タクシーも理由を付けて来たがらない?4っ目の会社でやっと捕まえた。 鶴見岳登山口を頼んだが、何を勘違いしたのか由布岳登山口に向かってしまう? ここで又10分程ロス! その後急いで宿に戻り、支度をし荷物を梱包して着払いで宿のヤマト便で頼む、再び急いで大分空港へ向かう。 35分でニッポンレンタカーに到着、何とか間に合うか?と思ったが、2日目の大崩山の宇土内登山口へ向かうダートな林道で車底を破損してしまい、これが事故扱いになり保険等の手続き等で結局搭乗時間には間に合わなかった。 要は鶴見岳登山の計画に甘さがあった事が一番の失敗の要因である。 日本航空の計らいで今回限りと言う事で、乗り遅れた航空券を時間をずらした便に無償で変更して頂いて助かった。 しかし15時→19時と4時間空港内で待つ羽目になった。 大分空港内でゆっくりランチタイム、太刀魚重と冠地鶏の岩塩焼きを食した。 帰路は往路をピストン、何とかこの日の内には自宅に帰り着いたが、疲れました。

写真はこちら


 

航空券 47780円  宿代 37360円   レンタカー、GAS、高速代他 36400円   電車、タクシー、ロープウェイ他 6000円            他食事、ドリンク等、駐車場代、送料等 10000円位     合計 138000円位

-山行記, 日本300名山