寄居の山賊

山キチ男の山行記録(旧サイトより徐々に移行中)

山行記

No,426 南会津:小野岳(1383m)志津倉山(1234m)

2023/09/04

令和3年5月11日~12日(1泊2日) 単独行

5/11(曇後晴)  花園IC(08:08発)~白河IC(10:10着発)~湯野上温泉(11:00頃)~大内宿登山口(11:25着11:40発)~天望台(12:33着12:35発)~沼尾分岐(13:03着発)~小野岳(14:00着14:35発)~沼尾分岐(15:20着発)~天望台(15:42着発)~小野の泉(15:58着発)~大内宿登山口(16:15着16:28発)~会津宮下「のんびり館」(17:50着)

今回は5連休で九州遠征を計画していたが、異常な早期の梅雨入りで5日間共雨模様、残念ながら急遽キャンセルに。 その代わり天候の安定した東北に変更、2部に分けて新緑のみちのくの百名山に登る事に! 前半は会津、初日に下郷の小野岳、2日目に会津宮下の志津倉山へ。 仕事明けの為、短時間で登れる山「小野岳」を選択、朝一で出発、3時間で何とか登山口へ。 昼時からの登山になったが、沢や新緑、花など気持ちの良い登山となった。 白河ICより会津方面に向かったが、車窓からは裏那須など拙者にとっては今迄見た事の無い山景色が広がった。 長い甲子トンネルを抜け会津下郷に入ると楕円形の顕著な小野岳が確認出来た。 大内宿に向かい、入口の有料駐車場にて登山口を尋ねる、何とか林道を登り登山口Pへ辿り着いた。 コースタイム(往路)は1時間半程なので、ゆっくりと足を進めた。 澄んだ沢沿いを登り、新緑の木々の中を詰めて行く、タムシバやカタクリ、ニリンソウなど花々を愛でながら。 地元の単独のハイカーが下って来て挨拶を交わした。 陽が当たると暑い位だが、高度を上げるに連れ寒くなってきた、左方下には沼尾沼が望める。 最後山頂へは急な登りを詰め到着、猪苗代湖や磐梯山、雪の残るのは飯豊の山々であろう? 2時間程擁したので写真、ランチで早々に下る、やはり左足膝が未だ痛むので、ポールを使いながら下った。 意外に時間を擁したので、今宵の宿(会津宮下、のんびり館)に☎を入れ、大内宿へは寄らず一路向かった。 1時間少々で到着した、会津宮下も風情のある奥会津の集落だ、「のんびり館」も味のある宿で体を休める事が出来た。 女将さんの話だと志津倉山には結構熊が出るとの事で、少々不安になった。

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5/12(快晴)  会津宮下「のんびり館」(07:50発)~登山口(08:15着08:35発)~渡渉(09:00着発)~雨乞岩分岐(09:18着09:25発)~水場(10:04着発)~シャクナゲ坂(10:24着10:26発)~屏風岩展望台(10:31着10:38発)~三本松(10:58着発)~志津倉山(11:48着12:32発)~細ヒド分岐(12:58着発)~糸滝(13:36着13:45発)~ブナ平(14:18着発)~往路分岐(14:45着15:50発)~登山口(14:58着15:15発)~会津坂下IC(16:00着発)~花園IC(19:28着)

2日目予想通り天気は快晴!朝食が7時半からで待ち遠しい。 食事後、丁度宿の斜め前にヤマザキのコンビニ擬きの店があり菓子パンを購入出来た。 スマホで登山口を目的地に設定し即出発する。 山間にドンドン入っていくが、驚いた事にかなり奥地に迄集落がある、昭和村に抜けるこの林道は登山口で通行止めになっていた。 宿よりは25分で到着、支度をし早々に出発する。 道は大沢沿いに進む、直ぐに下山コースとの分岐に着く。 山開き前とあって流石に手入れはされておらず、木々も茂り藪化している箇所もある。 マーキングや木にペンキ又、杭が打って在り、それを確認しつつ進む。 沢沿いは気持ちが良いが、この時期は虫が多くて参る、刺されても多すぎて気にしなくなった。 登山口より45分程で有名な雨乞岩のスラブが真正面に望める所へ到着、大きなデブリが沢迄落ちて来ていて凄い迫力だ! ココより先、沢より離れ本格的な登りになる、30分少々で最終水場へ。 ここより愈々シャクナゲ坂の尾根の急登の始まりだ。 ポールを収納し三点確保で慎重に登って行く、左足を庇い乍ら。 右方には屏風岩のこれも又凄いスラブが望める、この上部が山頂になる様だ。 只管真上に登って行く、こんな急な尾根にもシカの糞が大量にある、岸壁だらけの山なので、ここも獣道なのであろう、名前通りのピンクの石楠花が咲き始めている。 振り返ると雪を残す山が望めた、飯豊だ!  三本松迄登り、痩せた尾根を進むと頂稜迄の最後の登りになる、これが少々藪化しており解り辛い。ヤマップのコースデータは藪の中を突っ切っているが、落ち着いて探していて何とか通常ルートを発見出来た! 最後の急登を詰めブナ平(頂稜)へ出る、これよりは踏み跡を進み、やっとこ山頂へ到着。 足を庇い乍らの為、やはり3時間を擁してしまった。 快晴の山頂からは飯豊、未神楽、七ッ岳、三ッ岩岳や南会津の山々(高幽山、貉ヶ森山他)など素晴らしい!独り占めの山頂を堪能した。 40分程ステイし下山に係る、下降点の細ヒド迄は頂稜のアップダウンが続くが、これが又藪藪、時折ルーファンでヤマップを見ながら進んだ。 下降点には道標があった、これより急降下の始まりだ、ロープや鉄鎖を使いながら、膝を庇いつつ下る。 糸滝下部が少々解り辛く又急なトラバースなどもあり慎重に進んだ。 最後雪渓をトラバースし大沢迄下った、往路のコースとの分岐に着くのに細ヒドより約2時間擁していた、キツカッタ! ここまで来ると登山口迄は僅かで戻った。  志津倉山は急な登下降がある旨、覚悟はしていたが、やはり会越の山、雪に磨かれた山は標高こそ高くは無いが、簡単では無かった。 山毛欅の新緑や花、スラブと見応えがあり素晴らしい山であった。 結局この日はハイカーは拙者一人の様であった。  帰路は会津坂下ICより高速に乗り、只管3時間半ドライブして何とか帰り着いた、キツカッタ。

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花園~白河 4710円    会津坂下~花園 6840円    走行距離 671km     会津宮下「のんびり館」 2食付き 8000円

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