寄居の山賊

山キチ男の山行記録(旧サイトより徐々に移行中)

山行記 日本300名山

No217 北海道:暑寒別岳(1491m)夕張岳(1668m)芦別岳(1726m)大雪黒岳(1984m)

2023/11/26

No217 北海道:暑寒別岳(1491m)夕張岳(1668m)芦別岳(1726m)大雪黒岳(1984m)

平成21年7月27日~31日(4泊5日)  単独行

7/27(雨)  寄居(08:10発)~森林公園(08:40着08:56発)~羽田AP(11:35着12:10発)~千歳AP(13:30着14:09発)~レンタカー(14:20着14:45発)~千歳IC(14:58着発)~SA昼食~深川JCT(16:55着発)~深川留萌自動車道出口~増毛 箸別小屋(18:20着)

今年の夏季休暇は予定では東北の朝日連峰か黒部源流域の赤牛を考えていたが、天候が悪く急遽北海道行へ変更した。前日までの仕事で疲れていたのか、山手線で浜松町を乗り越してしまい恵比寿まで行って気が付き慌てて引き返した。 千歳に着くと予報通り雨、日本レンタカーでムーブを借りた。レンタカー事務所でEPIのガスを販売しているのを発見、すかさず購入した。予定では深川のホーマックで買う予定だったが、手間が省けた! 千歳からは順調に走行、岩見沢SAでイカゲソ丼の昼食をとる。深川西より先は無料の深川留萌自動車道が留萌手前迄伸びており助かった。留萌より増毛へ向かう、海岸線を走るが日本海は雨で薄暗い。箸別川の標識を発見、迷わず林道へ入り無事明るい内に箸別小屋へ到着した。車外へ出るといきなり大きな藪蚊の襲来を受けた!小屋へ入りラジオを聴いていると、仕事先の群馬の館林市の店舗が竜巻にやられたとニュースしており驚いた。 今宵の泊り客は私1人で心細かった。夜半には相当の雨が降った。

箸別避難小屋

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7/28(曇後雨)  箸別小屋(07:25発)~五合目(09:43着10:05発)~七合目(11:00着発)~暑寒コース分岐(11:55着12:05発)~暑寒別岳(12:15着13:00発)~暑寒コース分岐(13:15着発)~七合目(13:55着14:00発)~五合目(14:45着発)~箸別小屋(16:35着18:00発)~深川IC(?)~岩見沢IC(20:40着発)~夕張(ビジネスホテル)(21:40着)

朝は4時半起床、外は予想通り雨。朝食を摂る、6時近くなっても降ったり止んだりで中々決められない。7時近くなり外へ出ると一部青空が覗いている。思い立って出発、レインウエアを着込む。 登山道は良く整備されている。 曇で湿気が強い、最近羆の目撃情報もあるようでカウベルを2個付け響かせて行動する。登山道にはやたら蛙が多いのには驚く。 七合目付近より高山植物が咲き乱れる、素晴らしい! 8合目からの頂稜はガスで殆ど視界が利かない。暑寒コースとの分岐より程無く視界の利かない山頂へ到着した。1200m台の標高の割には高山的な山である。 1人でステイしていると大阪のご夫婦が暑寒コースより到着した。 下りでは七合目付近で一旦晴れるが、後半は霧雨になり意外と長く感じるキツイ下りであった。又この山は虫が異常に多く、停止すると空かさず集まってくる。虫除けスプレーを使用したが軍手の上からも刺し、結局10箇所以上刺された。 箸別小屋で着替え、翌日の夕張ヒュッテまではとても今夜中には行けない為、又汗と雨でずぶ濡れで風呂に入りたく夕張でビジネスホテルを予約 移動中は睡魔に尾襲われ3時間以上擁し夕張へ辿り着いた。

ホテル夕張(ツイン)素泊り

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7/29(晴後曇)  ビジネスホテル夕張(05:15発)~登山口(06:05着06:20発)~夕張岳ヒュッテ(06:35着06:45発)~一ノ越(07:28着07:35発)~分岐(08:00着発)~石原平(08:40着08:50発)~望岳台(09:00着09:05発)~憩沢(09:35着09:45発)~がま岩(10:15着発)~アサツキの原(20分休憩)~吊鐘岩(11:10着発)~吹き通し(11:15着発)~夕張岳(11:42着12:40発)~吹き通し(12:55着発)~吊鐘岩(13:00着発)~がま岩(13:30着13:40発)~憩沢(14:05着14:20発)~望岳台(14:45着14:50発)~石原平(14:55着発)~分岐(16:37着発)~冷水ノ沢(15:42着 15:47発)~登山口(16:50着17:25発)~山部ふれあいの家(20:05着)

3日目は4時半起床、外を見ると一面の濃いガスでどんより!しばし考える。 外へ出てみると一部青空も見え慌てて出発。犬の散歩途中の地元の方に道を聞き一路登山口へムーブを走らせる。 林道は噂程の悪路でも無くスムースにPへ到着、途中何度も鹿の群れに出くわす。既に車は5台程やはり一番遅い様だ。 夕張岳ヒュッテに向かう、愛想の良い管理人さんだ。尾根コースをとったが失敗、こちらは一般的に下りに使う様だ。いきなり汗を搾り取られた。滝ノ沢岳が端正に望める、見上げると青空に前岳のシルエットが高い!分岐より急坂になる、前岳中腹の望岳台に着く、滝ノ沢岳の眺めが良いが、この頃より空は雲で埋め尽くされる。前岳を巻いて行く、笹ヶ峰から火打に登るコースに似ている。途中、目指す夕張岳方面が始めて望めるが、がま岩、男岩以外は全くガスの中で見えない。憩沢で休憩、前岳が屏風のようにそそり立っている。気持を高山植物に切り替えて写真を撮りながら進む。花100に選定されるだけあって種類も多く数も凄い!高層湿原の前岳湿原付近より木道を快適に進む、アサツキの湿原付近で日が差し、ガスが一時的に晴れる。吊鐘岩は晴れたが、肝心の夕張本峰は相変わらずガスの中だ。しかし高山植物の群落と絵になる写真が撮れた。湿原付近で下山される方々と擦違う。皆展望を残念がっていた。吊鐘岩を越えると夕張本峰だが依然ガスは取れない。吹き通しを越え最後の一登りで山頂へ到着した。1時間ステイしたがガスは晴れてくれ無かった。昼食を取っていると、直ぐ先にシマリスが出てきて歓迎をしてくれた。この山は多いのかこれで本日だけで3回目にした。 下山は黙々と下るが、さすがに足の平に痛みを感じてくる。憩沢で休憩していると急に日が差してくる、出発し前岳の巻き道に入り振り返ると何と夕張岳山頂のガスもすっかり取れていた。この日の登山者で山頂が見えたのは多分拙者1人であろう! たまには遅い者良い!分岐より冷水ノ沢コースを下ったが、傾斜は少ないが登山道が一部沢になっており足の痛みもあり意外と長く感じ消耗した。 山部までは2時間半の行程だが運転が又睡魔に襲われきつかった。移動途中、何度も道脇を歩くキタキツネを見かける、北海道ならではの光景だ! ふれあいの家のマスターに芦別岳の写真を頂いた。今宵も風呂は様式のバスで残念だった。

山部ふれあいの家 素泊り

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7/30(曇時々晴)  山部ふれあいの家(05:50発)~新道登山口(05:55着06:10発)~見晴台(08:15着08:35発)~鶯谷(09:22着09:38発)~半面山(10:35着11:08発)~雲峰山(11:55着12:15発)~芦別岳(12:35着13:25発)~雲峰山(13:55着14:05発)~半面山(14:00着14:45発)~鶯谷(15:25着発)~見晴台(15:55着16:05発)~登山口(16:55着17:15発)~ふれあいの家(17:20着18:10発)~旭川IC(19:45頃)~上川層雲峡IC(20:15頃)~層雲峡民宿みどり(20:45着)

<P>明方、外を見ると5時頃 旧道コースへ向かう4名のパーティーが通る。芦別岳の上部が幾分望め期待する! 拙者も旧道コースの予定であったが、足の具合と翌日の最終日の事を考慮して新道コースにする。午後より晴との事でゆっくりと出発する。 新道登山口へは車でほんの数分、既に5台程の先行者が居るようだ。登りはビスターリで登る、登山道は良く整備され歩き易い。予報通りガスで展望は全く無い登りだ!只管樹林帯を詰めて行く。見晴台、鶯谷と通過し半面山で大休止、朝食を頬張る。 湿原を通り、雲峰山の登りに係るといきなり強日が差し青空になる。北海道に入って始めての青空だ!着いた雲峰山の頂からは正面に堂々たる芦別本峰が聳えている、感無量だった!ピッチを上げ芦別山頂へ、辿り着くと又ガスの中、この後1時間粘ったが1瞬晴れてくれた程度であった。しかし山頂からは凄い高度感で雲峰山や半面山、夫婦岩や北尾根、深い本谷と望めた。後方にも夕張山地の秘峰が連なっている。地元の若者としばし談笑した。 下りの事を考えるとそう長くは居られず、今宵の宿に連絡し下り始める。下山途中、いよいよガスも取れ青空になって来る。登山道には意外と高山植物の多い。半面山の岩峰や富良野平野が広がる。下山はコースタイムの3時間半で下山した。北尾根より登った4人のパーティーを追い越したが、北尾根よりの芦別がガスで観られ無くて残念だったであろう!  下山後、ふれあいの家でシャワーを浴び早々に層雲峡へ向かう。 しかしながら北海道は広い!!富良野から層雲峡まで3時間を要した。今宵も夕飯はコンビニ弁当で寂しい限りだ! 民宿みどりはロープウェイ駅の正面にある、民宿兼土産屋だ。他にも単独行の登山者の泊り客が多いようだ。今宵は翌日の山(ニセイカウシュッペか黒岳か?)を決めるのにかなり遅くまで悩んだ!

層雲峡温泉 民宿みどり 素泊り

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7/31(晴)  層雲峡民宿みどり(05:40発)~ロープウェイ駅(05:45着06:00発)~上駅(06:07着06:10発)~リフト駅(06:15着発)~七合目駅(06:25着06:30発)~黒岳(07:42着08:05発)~七合目駅(09:00着09:05発)~リフト駅(09:20着発)~上駅(09:30着発)~ロープウェイ駅(09:37着09:50発)~民宿みどり(温泉入浴)(09:52着10:45発)~上川層雲峡IC(11:05着発)~旭川北IC(11:35着発)~日本レンタカー旭川AP店(12:10着12:25発)~旭川AP(12:30着13:10発)~羽田AP(14:50着15:40発)~池袋(16:35着16:45発)~森林公園(17:40着18:10発)~自宅(18:40着)

朝は3時起床したが体調が余り良くないのと、前夜思案した挙句、ニセイカウシュッペを登ると4時に登り始めてギリギリの時間で余裕が無い為、今回は黒岳で我慢する事に。再度横になった。 5時半頃に出発、ロープウェイの始発に順番待ちをする。ツアー客も多く長蛇の列になる。7分程で上駅へ、リフトに乗り継ぐ。前方には快晴の空に黒岳が聳えている。  リフトを降り7合目より登り始める、道はもちろん良いが意外と急坂である。後方には登る筈であった二セイカウシュッペや屏風岳、武利岳、武華山、天塩岳など北大雪の山々が連なる。1時間少々で黒岳山頂へ到着、一気に大雪の展望が目前に広がる。快晴の中残雪と緑のコントラストの大雪が壮大だ!旭岳と白雲岳が一際大きい。石狩岳やニペソツなど東大雪の山々も浮かぶ、コマクサも群落を成している。  ゆっくりステイしたい戸頃だが後の事を考え早々に下山にかかる。 ロープウェイ駅に下山し、ニセイカも再度考え飛行機の便を遅らせる事も考えJALや東武鉄道などにも電話してみたが、やはり無理があるので諦めた。 温泉で汗を流し荷物をまとめ出発したのは11時前になってしまうが、旭川APのレンタカーには12時半には到着した。悔やまれるがニセイカも時間的には全然行けたであろう!  旭川APで家に居る山ノ神への土産を仕入れ、定刻には北海道を離れた。 後は重荷の苦痛に耐えながら帰路に着く、森林公園駅のPは5日間で2500円と高く付いた。 今回も天候には恵まれなかったが、4日間とも登山は出来た。最終日のニセイカウシュッペは悔やまれるが、楽しみを次回に残して措こう。最近の北海道行はいつも最終日のみ晴天になる事が多くジンクスになっている。又、道内の広さにはいつも驚く。移動だけでも3時間以上係るので、5日間常に睡眠不足の状態だった、又夕飯を全てコンビニ弁当かラーメンというのも始めてであった。 又、今回レンタカーは軽をセレクトしたが正解だった、高速代もかなり安上がりになった。 夕張、芦別は特に山の大きさや変化に富んだ山容はアルプス並みであった。 今回登らなかった二セイカ、それに天塩岳、石狩岳は民宿みどりをベースに登る心算だ。

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JAL,ANA 48千   レンタカー 40千   宿泊代 11千   高速代 3.5千    電車、ロープウェイ代  4.2千   土産代 15千                                    食事代 10千  P台 2.5千  等 計 14万程(急な計画だった為、飛行機、レンタカー代が高く付いてしまった。)

-山行記, 日本300名山