No,17 北アルプス:鹿島槍ヶ岳(2889m)五龍岳(2814m)爺ヶ岳(2669.8m)布引岳(2683m)
2023/08/22
平成2年8月17日~19日(2泊3日) MB Mr,AZAMI
8月16日 新宿(23:00発)新宿~扇沢 松本電鉄(現アルピコ)夜行バス「さわやか信州号」 @6000円
8月17日(曇後雨後晴)扇沢(06:00着07:00発)~種池山荘(11:55着13:00発)~爺ヶ岳南峰(13:50着14:20発)~爺ヶ岳本峰(14:45着15:00発)~冷池山荘(16:00着)
今回は岳友会で知り合った、浅見さんと鹿島槍、五龍岳を縦走する。縦走の為、扇沢まで夜行バスを利用する事にした。相変わらずバスは狭く寝心地が悪く睡眠不足になる!扇沢駅はお盆開けであるが最盛期で早朝より登山者や観光客で賑やかである。早々に仕度をし、曇空の中を柏原新道を登って行く。今回は始めてのテント山行の為、荷物も多く肩に食い込む。登路からは岩小屋沢岳や鳴沢岳が望める。上部に近づくと針ノ木岳や蓮華岳もガスの中姿を現して来る。扇沢より4時間程で種池山荘のある稜線に着いた、ここで昼食とする。小屋から見る爺ヶ岳南峰は均整のとれた三角錐だ。爺への登りより目指す鹿島槍や剣も望めて来る、曇り空で残念だ!鹿島槍はカクネ里側が稜線までガスに包まれている。1時間弱で爺の山頂標識のある南峰へ到着、振り返ると登って来た種池方面が美しい!種池の赤い屋根が顕著だ。ここから三角点のある本峰へは僅かな時間である。 鹿島槍への縦走路は片側が稜線沿いにガスが沸いているので険しそうに見える、冷池山荘も良く立てたと思われる尾根上に立っている!冷池に向かうに従い徐々に鹿島槍のガスが取れて来て双児峰が望めた。冷乗越には慰霊碑に献花が有った。爺本峰より1時間で山荘へ到着。到着直前より雨が落ち始めた、段々と大粒になり本降り、風も強くなって来たので急遽テントを諦め山荘泊に切り替えた。夕方より雨も上がり夕焼けに染まる爺や剣、鹿島槍などが美しく幻想的であった!今宵は前夜の寝不足もあり爆睡は何時ものパターンだ!
冷池山荘 素泊り @4200円
8月18日(晴時々曇、ガス多) 冷池山荘(06:50発)~布引岳(07:50着08:08発)~鹿島槍ヶ岳南峰(08:45着10:02発)~鹿島槍ヶ岳北峰(10:32着10:42発)~キレット小屋(11:52着13:10発)~五龍岳(16:45着17:25発)~五龍山荘(18:20着)
朝一、御来光を仰ごうと山荘前に出る、御来光は見事な雲海の彼方より上がった、幻想的であった!まずは布引岳に向かうが上部はガスって見えない。1時間程で到着したが、この頃よりガスも取れ始めてくる。布引山頂からは初めてブロッケンを拝む事が出来た!ここからは黙々と岩や砂利の道を鹿島槍山頂を目指す、剣方面は厚いガスに包まれている。40分程で憧れの鹿島槍山頂(南峰)へ到着した。五龍岳や八峰キレットの縦走路、爺、上部が未だガスる剣岳、北峰、剣北方稜線の山々,日本海と素晴らしい!この後北峰へ立ち寄り、八峰へ。 鹿島槍はさすがに雄峰で、険しい岩峰で南峰~北峰間、又五龍間の八峰キレットなどの各ピーク越えも、やはり険しいものがある。キレット小屋で昼食、ラーメンの旨い事が! 五龍岳に向かうに従い岩の塊のような五龍岳がガスの中に出て来る。五龍最後の登りは取り付きから急であった。八峰キレット小屋より3時間半で山頂、振り返ると鹿島槍が凄い迫力である!後立山の稜線も唐松岳や白馬三山方面、頚城山塊などが望めた。これより1時間程で五龍山荘へ。受付を済ませ、テン場へテントを設営した。星空の下での夕食がまた格別であった!
五竜山荘 幕営料 @500円
8月19日(晴)五竜山荘(07:58発)~大遠見山~地蔵の頭(12:00着発)~遠見駅(テレキャビン)~神城駅(13:00着14:10発)~寄居(20:30着)
3日目の朝、流石に夏でも朝は寒い!御来光が五龍の山体を朱に染める、今日は素晴らしい天気だ。テン場で見知らぬ同士朝の挨拶を交わす!雲海が幻想的である。しばし朝のこの空気に酔いしれた。 今日は下山のみ、ゆっくりと朝食を摂り出発。西側に毛勝山方面の山が望めるが、はっきりとは解らない。八方尾根から突上げる唐松岳が綺麗だ。白岳から仰ぐ五龍岳は凄い迫力で覆い被さってくる!あとは黙々と遠見尾根を下り、テレキャビンを使い下界へと戻った。 今回の縦走は、自分自身過去の少ない縦走経験の中でも最高にスリルと展望を味わった気がする。特に五龍岳より見た鹿島槍は凄い迫力で目に焼き付いて忘れることは無いであろう。 又、アルプスでのテント縦走も初めてで浅見さんには感謝する。
往路 新宿~扇沢 夜行バス「さわやか信州号」 復路 大糸線「神城」~中央本線「松本」~新宿 鉄道