No,401 九州:九州遠征 尾鈴山(1405m)祖母山(1756m)阿蘇山( 高岳 1592m 中岳 1506m)沓掛山(1503m)星生山(1762m)久住山(1787m)久住中岳(1791m)天狗ヶ城(1780m)
2023/09/04
令和2年9月1日~10日(9泊10日) 単独行
9/1(曇) 寄居(08:15発)~森林公園駅(08:50着09:20発)~羽田AP(11:00着12:00発)~宮崎AP、レンタカー(13:40着14:20発)~宮崎、都濃町「亀屋旅館」(15:45着)
今夏遠征第3弾は九州、主に祖母山周辺の山を狙う。 初日は宮崎空港より尾鈴山の山麓、都濃町の亀屋旅館に入る。 予定通りに入るが問題が一つ、大型の台風9号が近付いて来ており明日、明後日と大雨の予報、仕方無く明日の登山も中止を決定、その後も天気が安定せず、この先も予報を見ながら山行を計画する事にする。 亀屋旅館は改装したばかりで綺麗で又、親切な御夫婦であった。
宮崎、都濃町 亀屋旅館 1泊2食 7000円
9/2(曇後大雨) 亀屋旅館(11:13発)~延岡市、ほたるの里休暇村(13:25着)
2日目は移動のみ、日中は曇りで何とかもったが、山沿いは暗い雲が垂れ込めている、気温も湿度も高い、台風接近時の天候だ。 延岡市の「ほたるの里休暇村」へは、途中北川町の道の駅に寄ったりして時間を潰すも2時間程で着いてしまう。 休暇村では快く13時過ぎには入館させてくれた。 予報通り、夕方前には台風接近で風雨も強くなり正解だった。 この宿は公共施設であるが設備も整っており、食事も美味しかった、又コスパ的に見ても良好な宿である。この日の宿泊者は拙者1人であった。
延岡市 ほたるの里休暇村 1泊2食 6000円
9/3(曇、小雨後晴) ほたるの里休暇村(05:15発)~神原登山口(06:55着07:08発)~五合目小屋(08:00着08:10発)~国観峠(11:20着発)~九合目小屋分岐(12:07着発)~ 祖母山(12:34着12:55発)~九合目小屋分岐(13:09着発)~国観峠(13:40着13:50発)~五合目小屋(15:20着15:30発)~神原登山口(16:05着16:32発)~ほたるの里休暇村(18:25着)
3日目、今遠征初めての登山。 予定では大崩山であるが、台風で祝子川の水位が増し、渡渉出来る水位の倍の水嵩となり✖、急に祖母山に行く事に。 神原登山口迄はナビで辿り着けたが、エライ裏道を通る羽目になる。 登山口Pには拙者の車だけだ!(百名山なのに?) 天気は一部晴れ間もあったが、徐々に悪天に、霧雨と強風でまさかの寒さに参る。フリースとレインを着込んで登る事に、一時進退を考えたが登る事に! 山頂に着く頃にやっとガスも晴れはじめ暖かくなってきた。 一瞬ガスが取れ傾山?が望めた。 登山道は前半、本谷沿いで気持ちの良い歩きが続くが、五合目小屋よりは只管尾根の急登が続く、国観平迄もその後山頂迄もキツカッタ。 下山時、単独の方と擦れ違っただけであった。 午後にはガスも取れ晴天になった、帰路明日より宿泊する「民宿清流」に立ち寄る。 コンビニで航空費延長分を振り込む。 ほたるの里休暇村に戻り、入浴、夕食で缶ビールで下山祝い、心地良い疲労感がある。
ほたるの里休暇村 2泊目
9/4(晴後曇) ほたるの里休暇村(05:40発)~北川IC(5:50着発)~都農IC(06:30着発)~尾鈴キャンプ場P(06:55着07:05発)~矢研林道分岐(07:15着発)~甘茶谷登山口(08:22着08:36発)~五合目(09:55着発)~休憩30分~八合目(10:36着10:45発)~尾鈴山(11:02着11:20発)~八合目(11:34着11:40発)~五合目(12:15着12:28発)~甘茶谷登山口(12:50着13:05発)~矢研林道分岐(14:10着発)~尾鈴キャンプ場P(14:15着14:40発)~都農IC(16:00着発)~延岡IC~高千穂町~竹田市神原「民宿清流」(18:07着)
4日目、天気は先ず先ずで登山決行、色々と悩んだが、川の水位や下山後の移動時間などを考えた末、都農に戻って尾鈴山を登る事にする。 高速道で北川ICより都農ICへ、登山口Pの尾鈴キャンプ場には狭い道を進む。 Pには祖母同様他に車は無かった。 Pよりは1時間程林道を歩いて登山口へ、途中道脇にも大小の滝多数、渓谷も見事な滝が目を引く、水の山と言った感じだ。 登山口手前にある登山届記入箱(朽ちかけている)を開け記入。 道は行き成りの急登、一合目~九合目と表示もあるが、殆ど1本調子の急坂で意外と堪える。 祖母もそうであったが、ヒメシャラの大木が目を引く。 八合目以上になるが、1つの花の群落が気になった。 天気は朝の内は気持ちの良い青空であったが、時間が経つに連れ曇り空に、八合目付近より雷鳴まで聞こえてくる始末、山頂直下迄来るとガスが巻いてきて暗くなる。 11時には登頂したが、ゆっくりもして居られず、写真を撮り直ぐ下山へ、予定では有名な瀑布群を巡るコースの下山計画であったが、仕方無く往路をピストンに変更。 下り始めは夕方のような薄暗い森へ、レインも用意するが、そのその内再びガスも取れ陽が差し、暑くなってくる、又やられた感じだ! 帰路は林道脇の小滝で顔を洗い、黙々と下った。 Pよりの帰り、途中で道脇のPスペースに大きい穴熊が居るのを発見、車で近付いてカメラを手にしたが、シャッターを切る前に逃げられてしまった。 その後は都農町のスーパーで買出し、給油をして一路大分県竹田市神原へ。 都農ICより乗り、九州中央自動車道に入りどこで降りたか?無料区間が多いので料金は1330円、高千穂町より熊本県の高森町を抜け、山間の細い道を通り、やっとこ神原へ辿り着く、しかし何とか2時間位で到着した。 本日より厄介になる宿は「民宿清流」さんと言って、この地域(祖母山)では山やには有名な宿だ、山岳の雑誌などにも良く取り上げられている。 殆ど自家製の食材を使った洋食のコース料理の様な食事ではビールが美味しかった。 御主人は若く、先代のお孫さんで洋食を勉強されてきたとの事だ。
大分県竹田市神原 民宿清流 1泊2食 7700円
9/5(曇後雨) 民宿清流停滞 健男霜凝日子神社、散策
5日目、天気は未だ若干晴れ間が覗くが曇り空、山はガスが出ている。 日中に近くの健男霜凝日子神社に行ってみる。 かなり歴史もあり霊験あらたかな気持ちになる、樹齢600年の栃の木の御神木も凄い! 近くには深田久弥の宿泊した宿跡地に碑があった。 昔ながらの田園風景に心が休まる思いになった。
民宿清流 2泊目
9/6(強雨) 民宿清流停滞 スーパー台風10号九州直撃
6日目、台風10号直撃! 朝より雨、午後より暴風雨、すぐ下の神原川も濁流に。 夜半は家ごと飛ばされそうな強風で揺れる、天井より雨漏れ。 何度か目が覚めた。 この民宿も避難所になっているとの事だ。竹田市全域に避難勧告が発令されていた。
民宿清流 3泊目
9/7(曇後晴) 民宿清流(13:15発)~阿蘇、仙酔峡(14:30着14:40発)~民宿清流(15:45着)
7日目、昨夜の台風は予報通り強烈であった。 しかし朝になると川の水は大分引いている。 天気は晴れ間も覗くが小雨になったりと安定しない、未だ強風は続いている。 午前中に交流センターの緒環に入らせて貰う。 午後になり翌日の阿蘇山に向け、登山口の仙酔峡へ下見に出掛けた。 驚いた事に神原集落より竹田市街に出る道がヤバい事に!! 数か所で倒木が道を塞いでいる、地域の方に尋ねた戸頃、小型なら何とか通行出来るとの事で助かった。 仙酔峡には1時間少々で着いたが、ここも途中やはり倒木があった、登山は大丈夫そうだ! 帰路に入田の六連橋に立ち寄る、神原に向かう道路は通行止めになっていたが、何とか通り抜けた。
民宿清流 4泊目
9/8(晴時々曇) 民宿清流(07:00発)~阿蘇仙酔峡P(08:04着08:35発)~たまご岩(13:33着13:45発)~仙酔尾根分岐(11:38着発)~高岳(11:48着12:10発)~中岳(12:32着12:48発)~高岳(12:58着13:03発)~仙酔尾根分岐(13:28着発)~たまご岩(13:33着13:45発)~阿蘇仙酔峡P(15:42着16:05発)~民宿清流(17:07着)
8日目、久々に朝より晴、仙酔峡に向かう。 Pには他に車無し、阿蘇上部にはガスが掛かっている。 暫し様子を見る、30分程経つと、ややガスが晴れ気味になったので、いざ出発。 最初は藪漕ぎがある旨調べてあったが、予想以上の藪だ。 身長を超える、又登りなので先が見えず厄介だ! マーキングも無いので枝を折りながら進んだ。 脱出した後は急な岩稜の尾根を只管登る、振り返るとPがどんどん小さくなる。 台風の残り物か風が強い、中間点付近迄来ると流石に寒くなる、フリースとレインを着込む。 稜線には休憩を含め3時間擁した、やはり藪漕ぎで時間を食った。 これより10分程で高岳に登頂、360度素晴らしい展望だ! 中岳火口からの噴煙も望める、本日は風向きも良く安心だ!高岳東峰の右後方に見える鋭い尖峰が根子岳か! 1本立て中岳に向かう、20分程で登頂、噴煙を上げる火口と隣に旧火口か?望める。 振り返ると高岳が大きい、山頂レストハウスの放送が風に乗って聞こえてくる。 蜂やカメムシなど虫がやたらと多い、有毒ガスなど危険なので早めに退散、高岳に戻った。 仙酔尾根のたまご岩迄下り風を避けランチタイムにした。 後は尾根を只管下る、途中下半分が抜けてしまったストックを探しながら下ったが、見つからなかった。 Pへ下りつくと観光客の車が数台あった。 思った以上に登り堪えもあるし、又展望の良さにも驚いた、祖母や九重の山々は霞で望めなかった。 帰路、神原へ入る道が本格的に通行止めになっていたが、何とか通る事が出来て助かった。 この登山の数日後、この仙酔尾根も登山が解禁されたようだ。
民宿清流 5泊目
9/9(雨後晴) 民宿清流(07:25発)~牧ノ戸峠(08:30着09:10発)~沓掛山(09:30着09:45発)~扇ヶ鼻分岐(10:35着10:40発)~星生山分岐(10:50着発)~星生山(11:08着11:22発)~久住分れ(12:00着発)~久住山(12:29着12:43発)~神明水(13:05着発)~休憩15分~池ノ避難小屋(13:25着発)~中岳(13:43着14:10発)~天狗ヶ城(14:07着14:38発)~久住分れ(15:07着15:12発)~星生山分岐(15:30着発)~扇ヶ鼻分岐(15:50着発)~沓掛山(16:35着16:38発)~牧ノ戸峠(16:45着17:10発)~民宿清流(18:12着)
9日目は結局、傾山は諦め、九重山にする。 天気予報では午前中は雨模様で昼過ぎより晴との事、従って出発を遅めにした。 7時の朝食を摂ってから出発、1時間少々で牧ノ戸峠に到着、雨の平日に関わらず登山者で賑わっている。 拙者もレインを上下着込んで小雨の中出発、暫くはガスの中登って行く。 沓掛山辺りで雨も止みガスも取れ始め、山頂より展望も見え始める。ブロッコリーの丘付近より振り返ると端正な山が気になる、涌蓋山だと思う。 幾らか陽も当たり始めた頃、星生山への分岐に着き、迷わず星生山へ。 急な尾根を登りきると、山頂からはこれから登る九重の山々が望めた、素晴らしい! 風が寒いのでレインの下にフリースを着込む、1本立て岩稜を久住分れに向かう。 久住分れを手前に聳える久住山は鋭く、流石に九重山の中心的存在感がある。 急斜面を降り、愈々九重山への登りだ、久住分れでは避難小屋の建築が行われていた。 この頃には天気も回復、陽射しがキツイ! やっとこ着いた山頂からは360度の展望だ! 直ぐ混み始めたので早々に中岳に向かう、一旦神明水迄下り池ノ避難小屋迄這い上がる、時間があれば稲星山にも行けたが、今回は諦めた。 御池は晴天で見事なブルーに色付いている。 池を望みながら着いた中岳山頂も、流石最高峰だけあって素晴らしい展望だ! 大船山~平治岳、御池と久住山、三俣山と坊がつる、天狗ヶ城の岩峰、遠く阿蘇や由布岳など凄い! 暫し堪能しここでランチタイムとした。 この後は天狗ヶ城を登頂し名残おしいが、久住分れより黙々と涌蓋山と万年山に向かって牧ノ戸峠迄下った。 いやはや計画外の九重山であったが、素晴らしい山行であった。 今回2個の台風の襲来もあり、当初予定の大崩山と傾山の九州の難峰2座は登れなかったが、気にしていなかった百名山を偶然にも完登する事になった。 清流には1時間で帰着、九重山域が意外と近いのには驚いた。 最後の晩のビールは余計に旨かった。 御主人には土産を買っていった。
民宿清流 6泊目
9/10(晴) 民宿清流(09:00発)~北川IC(10:38着発)~宮崎IC(12:07着発)~ニッポンレンタカー宮崎空港店(12:12着12:20発)~宮崎AP(12:21着14:10発)~羽田AP(15:40着発)~森林公園駅(19:30着19:40発)~寄居(20:10着)
10日目、最終日は朝は快晴、今遠征で一番の天気だろう、まあこんなもんだ! 何時もの段ボールの荷物は今回は、清流にてヤマト便で頼んだ。 9時に宿を出発、神原渓谷よりやっと、祖母山を拝む事が出来た! ナビ通り3時間で空港に到着、荷をカウンターへ預け、ランチにちゃんぽんを食す。 後は何時も通りのコースで帰途に就く、高速バスは1時間待ち、ガラガラでシートを倒して寛げた。 今回は台風の影響などがあり、登頂座数の割に日数を擁してしまったが、これも又遠征登山では仕方無い。 無事が何よりである。
宿代 71810円 航空費 43780円 高速道路、バス、GAS,駐車代 20000円 飲食、土産、郵便 13400円 レンタカー 73661円 計 220650円