寄居の山賊

山キチ男の山行記録(旧サイトより徐々に移行中)

山行記

No,345 奥会津:大中子山(1843.4m)

2023/09/03

平成30年5月15日(夜行日帰り)  単独行

5/14  花園IC(22:55発)~西那須野IC(24:30着発)~塩原道の駅(24:36着)

GW前の3連休と直後の連休をどちらも雨で春山(昼闇山、ネコブ山)の予定が潰れ、何とも悔しいので今回は車中泊の日帰りで会津桧枝岐の秘峰 大中子山へ挑んだ。 こちらも余り人の入る事の少ない山だけにネットで情報をあるだけ収集した。 前日は多忙な仕事を終え一旦帰宅し出発、日を跨いで塩原の道の駅まで行き、車中泊とした。


 

5/15  塩原道の駅(04:26発)~桧枝岐 牛首橋(06:05着06:25発)~一旦引き返す~一ノ岐戸沢(07:22着発)~1332.4m(?)~三本檜(09:50着10:10発)~1580m標高点(?)~頂稜(12時過頃)~大中子山(13:05着13:25発)~1332.4m(15:20頃)~一ノ岐戸沢(16:00着16:07発)~牛首橋(16:17着16:35発)~燧の湯(16:40着17:15発)~西那須野IC(19:00頃)~花園IC(21:02着)

当日、流石に3時間少々の仮眠はキツイ! 寝ぼけ眼で桧枝岐へ向かう、車中からは残雪の会津駒や三ッ岩岳が美しい。 1時間半程で登山口の舟岐川に架かる牛首橋に着いた。車2台程、橋の袂にスペースがあった、登山口は直ぐ道の脇を入る(最初少々迷った) 最初は踏み跡が在り急坂を登る、暫し進むとそのまま尾根に取り付くか、右下を流れる一ノ岐戸沢を渡り対岸の左岸尾根を登るかの判断を迫られた。先ずはそのまま右岸尾根を這い上がり始めたが、結局は沢を渡らなければならず、谷が深くなってはと戻る事にする。 若干ロス時間は免れないが、戻り沢を途渉左岸尾根に渡る。 沢付近より完全に不明瞭になったので、マーキングしながら進む、尾根はかなりの急坂になり、枝や木に掴まりながら這い上がって行く。暫し喘ぎながら登ると、やや緩やかな尾根に着く、ここで初めてピンクのマーキングがありホッとする。 そのまま樹林を登って行く、ツツジやタムシバが綺麗だ、樹林の中見通しは良くない。 足元は意外と歩き易い、1330mpと考えていた所も何時の間にか通過、1本立てる。 尾根は急になったり、緩やかになったりを繰り返し徐々に高度を上げて行く。 左方には木々の間より雪山が覗く、尾根は次第に藪化して来る、熊笹の藪だ。 藪を避けながら迂回して進む。 目印とした三本檜に着く、ここで10時前、3時間少々だ、小休止とした。ここでまだ1500mに達していない。 これより尾根も徐々に狭くなってくる。、又笹藪も一段と濃くなり、場所によっては背丈を越える、迷わない様しっかりとマーキングしながら進んだ。 急登の藪漕ぎは体力的にもキツイ!一旦藪を抜けて高度計を見ると既に1580m標高点は過ぎていた。道は笹や倒木交じりになり再度濃い笹藪に突入して行く。 右上に頂稜の尾根が見えてくる、藪の中高みに出ると会津駒や長須ヶ玉山、燧が望める。 木々もブナよりオオシラビソに変わってくる、残雪も出て来て近くなって来た事を感じる。 これより一踏ん張りで何とか平坦な頂稜に飛び出した。一面の残雪の森で山頂方向は解らない、スマホのヤマップで山頂方向を確認するが未だ山頂までは結構ある、ここで既に12時は過ぎている、迷ったが、ここまで来たのだからと思い、又日没の時間も考慮し思い切って先を進む。これよりはこれまで以上にマーキングを頻繁に付け、2つの小ピークを越え何とかギリギリの13時に山頂へ到着した! 山頂は小さな切り開きで三角点と古い木の標識、50年前の明大ワンゲルの青いプレートがしっかり付いていた。質素な展望の無い山頂であるが拙者には価値のある山頂だ。 1本立て下りもあるので20分程のステイで出発、下りは自分で付けたマーキングもあり、それを忠実に下る、笹藪も一気に。 しかし途中でデポしたストックの場所が解らず仕方なく諦める。目印の三本檜も何時の間にか通り過ぎていた。 只管下ると何時の間にか一ノ岐戸沢の水の音が聞こえてきた。ここで時計を見て、やっと周りの新緑やツツジを撮る余裕が出る。 沢で顔を洗い、後はゆっくり登山口へ帰り着いた。  下りは登りの半分以下の3時間で下りた、やはり登りでは藪漕ぎとマーキングしながらのルーファンで相当時間を擁した様だ。季節的にもう1カ月前であれば、尾根にも雪が在り藪漕ぎも無く行けていたのだと思う。  下山後、桧枝岐の燧の湯で汗を流し、何とか長時間のドライブで眠気と闘いながら家に帰り着いた。

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花園~西那須野 2810円    西那須野~花園 4030円    燧の湯 500円

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