寄居の山賊

山キチ男の山行記録(旧サイトより徐々に移行中)

山行記 日本300名山

No,208 中央アルプス:空木岳(2864m)南駒ヶ岳(2841m)越百山(2613m)東川岳(2671m)赤椰岳(2798m)仙涯嶺(2734m)

2024/01/04

平成20年9月11日~13日(夜行1泊2日)  単独行

9/11   花園IC(21:10発)~八王子JCT(21:40着発)~双葉SA(22:30着22:50発)~伊那IC(23:40着発)~

9/12(快晴)  大桑道の駅(01:00着 車中泊 05:15発)~伊那川ダムP(05:50着06:30発)~越百側分岐(06:35着発)~金沢土場(07:50着発)~うさぎ平(08:15着08:30発)~北沢吊橋(09:25着09:50発)~仙人の泉(10:50着11:05発)~見晴場(12:18着12:45発)~義仲の力水(13:15着発)~木曽殿山荘(13:30着14:05発)~東川岳(14:30着15:00発)~木曽殿山荘(15:23着)

これも何年も前から課題の空木岳~越百山の縦走、やっとアタックのチャンスが到来した!新井君は都合が悪く単独で挑む。 木曽へ向かうに伊那ICより361号線の経ヶ岳の権兵衛峠越えの道を選んだが、何と権兵衛トンネルという素晴らしい道が開通していた。知らなかった!19号線に出ても大桑までは1時間近く係った。道の駅はトラックで混んでいたが静かな空スペースに上手く停められた。   朝5時過ぎに出発、ダムへの道は直ぐに解ったが、かなり狭い道を進む。ダム奥のPには既に10数台の車があり何組も仕度をしている。殆どが越百方面に行く方のようだ。林道を黙々と歩く、工事関係者の車が追い抜いて行く、うさぎ平まで2時間近くの林道歩きは辛い! うさぎ平には木曽殿山荘の従事者の方の岐阜ナンバーの車が停まっていた。いよいよ尾根に取り付く、いきなりの急登、北沢で一本立てるが近くに落石もあり早々に退散、吊橋を渡ると本格的な急坂が始まる。いきなり凄い急登であとはひたすら山小屋まで続いた。皆、越百側を選ぶ訳が解った。途中からは御岳、恵那山、糸瀬山などが美しく望める。仙人の泉は冷たくて美味しかった、見晴場からは目指す空木~南駒の雄姿が青空に映えて美しい!八合目より上はアザミやトリカブトなど高山植物も目立つようになる。休憩も含めPより7時間で小屋へ到着、天気も良く体力的には充分山頂の駒峰ヒュッテまで行けたが、自炊の食料も持って来て居らず、小屋でも調達は無理の為諦めた。小屋へ着くと東川岳が近いとの事でさっそく向かった。30分弱で登頂、展望は素晴らしく快晴の空の下、木曽駒宝剣方面よりの縦走路、空木~南駒、南アルプス、御岳、特に正面の空木岳は峻険で凄いの迫力で迫る!木曽駒より縦走してくるパーティーも多い。小屋へ戻ると徐々に到着する方々でほぼ満員になった。さすがに中高年が殆どで皆パワーがある。100名山の話題でどちらも賑やかだ。 夕食を摂った後、急に調子が悪くなり吐き気を催し脂汗を掻く。、たぶん先程疲れた処で空きっ腹にビールを飲んだせいで胃腸が拒否反応を起こしたのだと思う。すぐに治まって助かった。明日も早立ちの為、早々に横になった、隣の親父が寝相が悪く何度も目が覚める事になり参った!やはり小屋は少人数のほうが良い!

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9/13(曇)  木曽殿山荘(04:45発)~空木岳(06:05着06:25発)~赤椰岳(07:30着07:45発)~南駒ヶ岳(08:23着08:50発)~仙涯嶺(09:45着10:15発)~越百山(11:10着11:45発)~中小川分岐(11:50着発)~越百山(12:05着発)~越百小屋(12:42着12:55発)~水場(13:40着13:50発)~福栃沢、今朝沢林道(15:35着15:45発)~空木分岐(16:30着16:35発)~伊那川ダムP(16:40着16:55発)~大桑道の駅(17:30着17:50発)~伊那IC(18:50着発)~花園IC(22:00着)

4時過ぎに起床、ヘッデンを付け一番で小屋を出る。真っ暗の中、空木山頂に向け一歩一歩我我とした岩尾根を登る。5時半に南アルプス後方より御来光を仰ぐ。本日は予報通り雲が多い、時折南駒に朝日が当たるが曇りがちで残念だ、振り返ると東川岳付近を滝雲が流れている。山頂へは2つほどの岩峰を乗越っし1時間少々で到着した、本日の初登頂者であった。 昨日は空木平の避難小屋へ泊まった方が2名程到着、その後札幌の中高年の御夫妻が着いたが、池山尾根を早々に下って行った。展望は曇がちで良くないが360度だ、直ぐ下方に駒峰ヒュッテが望める。朝食を摂り早々に出発、途中リンドウがが咲き目にとまる。赤椰岳には約1時間で到着、空も幾分明るくなって来る。正面に南駒が大きい、空木も全体的には幾つもの前衛のピークを含めかなりのボリュームのある山だ! 南駒へ向かう、左下方には赤い屋根の摺鉢窪避難小屋が望める、かなり下で登り返しがキツイであろう!分岐を過ぎる頃ガスが一気に湧いてくる、忽ち展望が無くなる。真っ白の中、岩稜の急坂を登る。時折道が不明瞭になるが40分程で南駒ヶ岳山頂へ着いた。上手い具合にガスも晴れ始め空木方面が望めるようになる。空木は予想以上に峻険な山容で聳えている。ここまでは空木山頂でお会いした方と同行したが、この方はピストンの為ここで分かれた。 越百へ向け進む、ガスの中ハイマツや笹の中急降下し、尾根を巻いて再度登ると正面にガスが晴れ始め仙涯嶺が現れた!これも又天を突く岩山だ。距離は短いがこの登り返しはキツイ!仙涯嶺の山頂部に着くと始めて越百山が望めた。端正な山で花崗岩の緩やかな尾根が続いている。砂礫の坂を滑りながら下って行く、振り返ると南駒と仙涯嶺が我我と聳えている。黙々と登り約1時間で今回最終のピークの待望の越百山山頂へ到着した。ここまで来るとこの1時間も長い道のりに感じられる、山頂には日帰りの方も居て賑やかだ。隣には南越百山、奥念丈へ続く稜線、空木も遠く感じる。御岳も大きい裾野を引く、下方には赤い屋根の越百小屋が見える。山頂の標識も新設したようだ。昼食を摂り一服する。 南越百山へ向かうが、直ぐに道は薮が多くなり、木の根が足に絡む。中小川へ下る分岐まで下ったが、小雨も振り出し諦め引き返した。越百小屋まで下り一息いれ、小屋前で一服していると管理人に禁煙との事で注意された。長野県の指示で小屋周辺でも禁煙のようだ!正面には先程まで曇っていた空も何時の間にか青空になり越百山も綺麗に望める。  伊那川ダムへの下りは裏山を一旦登り、後は只管下る。道は良く手入れされ歩き易い。しかし行動時間も長くさすがにばててくる。休憩を取りながら2時間半で林道登山口へ下山、沢で顔を洗う。この先伊那川ダムPまで約1時間の林道歩きがきつかった。半分夢遊病者の様に歩いていた。Pに着くと3連休の初日とあってテントを張るパーティーやらで賑やかだ。休憩も含め12時間のアルバイトとなりさすがに堪えたが、思ったほど天候も悪くなく良かった!  帰路、大桑道の駅で食事、土産物の地場野菜を買い帰途に着く。 途中、SAで食事や仮眠を摂り4時間近く懸けて帰り着いた。

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花園~伊那 5400円×2     木曽殿山荘 1泊2食+弁当 9100円     走行距離 640km

-山行記, 日本300名山