寄居の山賊

山キチ男の山行記録(旧サイトより徐々に移行中)

山行記 日本300名山

No,207 南アルプス:アサヨ峰(2799m)栗沢山(2714m)甲斐駒ヶ岳(2967m)駒津峰(2752m)双児山(2643.6m)

2024/01/04

平成20年8月21日~22日(夜行1泊2日)  MB Mr,ARAI

8/20  花園IC(22:10発)~

8/21(曇後晴)  白根IC(00:10着発)~芦安BT(00:50着 車中泊 05:10発)~広河原(06:00着06:50発)~北沢峠(07:15~07:30発)~駒仙小屋(07:45着発)~栗沢山(10:35着11:00発)~コル(11:10着発)~アサヨ峰(12:00着13:00)~栗沢山(14:00着14:30発)~駒仙小屋(16:10着16:20発)~北沢峠(16:30着発)~大平小屋(16:40着)

今回は直前まで、南か中央かで迷い出発前に天気の良い南を選んだ。アサヨ峰が目的だが、北沢峠よりピストンで新井君のここ数年の課題である甲斐駒をプラスした山行とした。南アルプス温泉プラザのある芦安BT(バスターミナル)にて車中泊、盆開けの平日であるがPはほぼ満車状態だ。1時を過ぎた為早々に横になった。 広河原に着き山小屋に予約の電話を入れるがどこも一杯で断られる。登山ツアー客や学校登山で各小屋共キャパオーバーらしい。バスの発車時間ギリギリで大平小屋に空きがあり何とか予約出来た。昔は断られる事など無かったが、これも時代の流れか! 北沢峠に着き早々に栗沢山に向け出発、7時半の遅い出発、駒仙小屋より登って行く、天候はガスって居て期待薄!栗沢山へは3時間弱で到着、風も強く寒い位だ。時折、晴れ間が覗きガスが取れるが中々各山の山頂部は望め無い。鳳凰三山の地蔵岳のみ良く望めた。甲府盆地は晴れている様だ。 アサヨ峰へ向かう、次第にガスが取れ始め陽が差して来る。山頂へは正午に到着、上手い具合に青空になって来て鳳凰三山、早川尾根や仙丈ヶ岳も望めて来た。山頂でゆっくりと昼食をとり展望を楽しんだ。 1時間ほどステイし、栗沢山へ戻るに従い甲斐駒のガスもいよいよ取れてきた!栗沢山山頂に着く頃にはすっかりガスも晴れ甲斐駒が姿を現した、何とも素晴らしい!仙丈もくっきりと望める。午後になり寒気も抜け天候も安定して来て運が良かった。 栗沢山を2時半に下山、大平小屋へは夕食ギリギリの5時前に何とか到着した。泊り客は30名程度でゆっくりと寝る事が出来た。コーヒーを頼み温まった、消灯は7時だが消灯前に即効で爆睡モードに突入していた!

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8/22(晴後曇)  大平小屋(03:30発)~駒仙小屋(03:50着発)~仙水小屋(04:40着05:50発)~仙水峠(05:25着05:50発)~駒津峰(07:20着07:55発)~六万石(08:18着発)~甲斐駒ヶ岳(09:08着09:50発)~六万石(10:25着10:40発)~駒津峰(11:05着11:25発)~双児山(11:53着12:10発)~北沢峠(13:38着15:35発)~広河原(16:10着16:25発)~芦安BT(16:50着18:00発)~白根IC(18:40着発)~双葉SAで夕食~花園IC(21:20着)

2日目は朝3時起床、3時半過ぎに暗闇の中ヘッデンの明かりで進む。長衛荘の前では仙丈にアタックする方々が用意している。仙水小屋で休憩しようとしたら、宿泊者以外進入禁止のロープが張ってあった。小屋を過ぎた頃よりライト無しでも足元が見える様になる。仙水峠には5時半到着、朝食をとる。左上には摩利支天が迫力で覆い被さるように聳えている。雲海上には地蔵岳のオベリスクが顕著である。25分程ステイしたが、その間にツアー客も到着、峠は50名程の人で溢れ返ってしまった。ツアー客の出る前に出発、駒津峰に向けて急登を登る。森林限界を超えると後には早川尾根の後に北岳、間ノ岳、塩見岳、荒川岳、右には仙丈、左には鳳凰三山と富士、右手遠景には中央アルプスのスカイラインが望める。素晴らしいの一言、駒津峰山頂ではまたまた登山者が溢れかえる。キャーキャー言って山座同定をしている。前記意外にも北アルプスや鋸岳と展望も素晴らしい!甲斐駒も逆光では有るが迫力で迫っている。30分程ステイし出発したがツアー客の後のなった為、甲斐駒本峰への岩稜ではしばしば渋滞した。山頂へは白砂の急登を踏み締め一歩一歩登り9時に到着、山頂での展望はもはや言うまでも無く360度である。八ヶ岳が少々ガスっていた。50人近い人で大賑わいで天候も快晴で言うことは無い!新井君は疲れが溜まりポカポカ陽気で昼寝を貪る。40分少々ステイし下山開始、陽も高くなり日差しが強く暑くなって来る。駒津峰への戻りは少々きつかった。我々が着くと同時に甲斐駒もガスに包まれ始め、少しの間に全体的にガスが湧いて来た。 下山は双児山を越え北沢峠へ、13時前のバスは諦め、黙々と下る。拙者が少々体調不良で新井君には先に下って貰い、ゆっくりと下った。北沢峠へは2時間少々擁して下山した。次のバスを待つ間、長衛荘のベンチで一服、バスは2台で鮨詰め状態、野呂川出合で釣り客も乗り拙者は補助席だった為、立つ事になった。利用客がこんなに多いのだから、便を増やすか台数を増やして貰いたい物だ。広河原に着くとすぐに乗り合いタクシーに乗り換え芦安BTへ。BTにある白峰会館で入浴し、帰途に着いた。 帰路、双葉SAで夕食、2時間半かけてゆっくりと花園へ帰り着いた。  今回は急遽、このコースを決定したので山小屋等苦労したが、3件で断られたのは始めてである。昔はキャパオーバーでも断る事など無かったのに、時代が変わってきた!!天候は予想以上に良く、山行的には恵まれた登山となった。 新井君も宿願の甲斐駒を落とせて良かった、又山頂でいびきをかく大胆さも素晴らしかった!

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花園~白根 2900円+4800円     芦安BT~広河原(山梨交通)1100円     広河原~北沢峠(市営バス)750円×2                              広河原~芦安BT(乗合タクシー)@1200円    大平小屋 1泊2食+弁当 8100円    白峰会館 入浴代 550円

-山行記, 日本300名山