寄居の山賊

山キチ男の山行記録(旧サイトより徐々に移行中)

山行記 日本300名山

No,161 北アルプス:毛勝山(2414.4m)

2024/03/25

平成17年10月12日~13日(夜行1泊2日)  単独行

10/11     花園IC(22:00発)~

10/12(曇のち濃霧)  入善P(01:15着06:11発)~魚津IC(06:21着06:25発)~片貝山荘(07:30着07:45発)~阿部木谷出合「僧ヶ岳登山口」(08:00着08:30発)~登山口(08:45着発)~1,060m地点(09:43着09:45発)~草付の急坂(14:20着14:30発)~(大清水との中間迄行って戻る)~モモアセ山(15:30着)幕営

今回は穂高連峰縦走の予定であったが、新井君の都合が悪くなり急遽変更、宿願の毛勝山へ挑む事にした。  北陸道入善Pにて車中泊、朝起きると予報に反して雲が多い。午後より良くなるので慌てずに向かう。 魚津ICより片貝ダムまでは迷わずスムースに着けた。途中コンビニで水2L、GASを補給する。 片貝山荘でトイレを借りる、水道は使えずデポしてある水を使用した。余り衛生的でなく泊まりには少々抵抗がある。 阿部木谷先の西北尾根の登山口までは鎖が張られており車では入れず、僧ヶ岳の登山口に駐車して歩いた。 登山口からは西北尾根の末端よりいきなりの急坂で始まる。ロープ伝いに登り1時間位で1,060m地点に到着、斜度は幾分緩くなったがその後も急登が続々と現れる。尾根沿いには巨木が多い。天候は濃霧で殆ど視界は無い、木々の間より瞬間的に僧ヶ岳が望めた。 単独のテント行の為、荷物が重く肩に食い込む。 予報は晴だが午後になってもガスは晴れてくれない、標高1,700m位が木々の紅葉が一番鮮やかだ。ラジオを点け大声を発しながら黙々と登った。 5時間近く樹林の中の尾根を登る、草付きの坂も解り易い道でありガスの中迷うことは無かった。モモセア池に着いた頃幾分明るくなって来た。モモセア山を越え15分位進んだが、テン場に良い所があったので戻り、モモセア山頂付近にテントを設営した。 テントを設営しているといきなりガスが晴れて目の前に大展望が広がった。鹿島槍より栂海の山々迄連なる後立山連峰、滝倉山とウドの頭、毛勝山と素晴らしい。夕食をとりテントに入るが夜はかなり冷えた。7時には眠りに着いた。

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10/13(快晴)  モモアセ山「テント」(06:20発)~大清水の草原「クワガタ池、標高2,150m付近」(07:00着07:15発)~毛勝山(08:14着09:12発)~大清水の草原(10:00着10:05発)~モモアセ山(10:30着11:15発)~草付きの急坂(11:20着11:25発)~1,060m地点(15:11着発)~登山口(16:06着16:18発)~阿部木谷出合(16:24着16:45発)~片貝山荘(16:50着発)~魚津IC(17:20着発)~(名立谷浜、横川SAで仮眠)~花園IC(24:25着)

4時起床、10時間近く睡眠を摂った。時折寒くて目が覚めたが、ヘッデンとライトを点けっ放しで寝てしまったのでどちらも電池が切れてしまった。5時過ぎにテント内で食事を摂る、湯を沸かすと暖かくなった。 後立山連峰のシルエットが見えてくる、今日は快晴のようだ。6時頃御来光、毛勝山にも朝陽が注す。 6時過ぎ、頂上アタック開始、モモアセ山の変化に富んだ樹林の尾根を越えると大清水の草原に出た。チングルマの草原の中にクワガタ池があった。ここよりの毛勝山は圧倒的に高く聳えている。草付きの急坂を一歩一歩登る、後方には紅葉のモモアセの頂稜と僧ヶ岳、駒ヶ岳、富山平野と日本海が広がる。大清水の草原より1時間で山頂に到着した、展望は360度雲一つ無い快晴である。 後立山連峰が一直線、剣、立山、薬師、大日、鍬崎や黒部の山々、遠く白山、釜谷と猫又の毛勝三山、僧ヶ岳、駒ヶ岳、滝倉山とウドの頭、大明神山と毛勝谷、富山平野と日本海と素晴らしい。 1時間ほどステイし展望を楽しんだ。テントへの下山途中、2人の単独行者と擦違った、2人とも4時間位で登って来た様で結構早い。 テントは早々に撤収し早昼食を摂り、11時過ぎ下山に係る。 又重い荷物を担ぐ、直ぐに草付きに到着、駒ヶ岳とモモアセ山が絵になる。この後急な尾根道を慎重に下って行く、危険箇所はトラロープが架かり安全だ。振り返ると急な尾根だ、紅葉が素晴らしい。ナナカマドの実が赤い。昨日の登りでは濃霧で何も見えなかったが、視界があると精神的に苦労しそうな登りだ。モモアセ山のテント場より5時間係って登山口に着いた、さすがに荷が重く堪えた。 何とか宿願の毛勝山を制覇する事が出来た。気にかけていた登山道も予想以上に良く整備されていて一つも迷う事は無かった。しかしテント泊で挑んでも流石に毛勝山西北尾根はしんどかった。 当初の予定では、翌日黒姫山に登る事になっていたが、天気予報と毛勝に体力を充分使い果たした為、取り止めることにした。  帰路は入浴する場所も無いので即魚津ICへ、名立谷浜SAと横川SAで共に1時間程仮眠を摂り、ゆっくりと充分に時間を賭け帰宅した。 記憶に残る素晴らしい山行の一つになった。

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花園~魚津 6,750円×2      走行距離 710km

-山行記, 日本300名山