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山行記

No,462 北ア前衛:大地山(1167m)~初雪山(1610m)撤退  鍋倉山(796m)

2023/09/04

No,462 北ア前衛:大地山(1167m)~初雪山(1610m)撤退  鍋倉山(796m)

令和4年3月27日~29日(前夜泊1泊2日)  単独行

3/27  花園IC(13:15発)~朝日IC(16:45着発)~朝日町、城山荘(16:54着)

以前より憧れていた初雪山に挑むチャンスがやっと訪れた。 休みが取れても天候不順だったり中々良い状況になる事が無かった。 今回は2日間共てんくらでAと言う事で決行した。 前日に登山口のある富山県の朝日町に入った。 城山相と言う旅館に泊まり、夕食は「ドライブインきんかい」にて有名な郷土料理の「タラ汁定食」を頼む、いや旨かった。

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3/28(雨後曇) 城山荘(08:30発)~夢想塾P(08:55着09:40発)~大地山登山口(09:45着09:55発)~638mp(12:28着12:33発)~鍋倉山(13:54着14:08発)~大地山(16:52着)

登山初日は大地山に登りテント泊の予定、朝一で入山と思ったが、起きると何と外は雨! 仕方無く時間を遅らせ10時前より夢想塾の大地山登山口より入る。 久々の天幕、春山とあって装備も冬山同様で多く20kg越えになった。 行き成りロープの急坂より始まる、キツイ!又639mp迄の直登の急坂が此れも又思いの他キツイ。  天候は雨は止んだが曇天だ。 途中よりアイゼンを装着、急坂やトラバース道が続く、踏み抜きも若干あるが、面倒なのでそのままアイゼンで進む。 オーバーや中間着も脱ぐ、暑い! 兎に角荷が重く、かなりのスローペースだ。 4時間で鍋倉山、途中鍋倉山とは間違い易い尾根に解っていながら進んでしまった、20分程ロスる。 この後初めて登山者と会う、御夫婦の様で黒菱山方面より入ったとの事だ。 後は大地山まで只管登る、後方には富山湾や富山平野が広がる、ラストは一歩がしんどかった。 大地山へは17時に到着、7時間を擁してしまった。 テントは雪のテーブルが作ってあったので、それを利用させて貰った。 テントを張る際に信じられないが、ポールが一瞬の間に風に飛ばされてしまう、正直青ざめた! 何とかガイラインとペグで対応し張る事は出来たが。 また今日も幾つかミスが有り、ソックスとランチ用で購入したおにぎりなどを車内に忘れている、必ず何かやらかす!! 大地山からの展望は初雪山、朝日岳方面、剣~毛勝等北方稜線、栂海新道など素晴らしい!晴れていれば幻想的であろう。 夕食は雪を溶かしカフェラテとラーメンで何とか温まる事が出来た。 寒いので早く寝る事にする、一旦爆睡したが寒く2時間位で目が覚める、持参した衣類を全て着込む。 上は2枚のインナーの上にモンベルのアクティブインサレーション、ノースのマウンテンジャケット、又その上にモンベルのライトダウンジャケット、下もノースのタイツの上にノースのオーバーパンツ、又その上にモンベルのダウンパンツ、これでモンベルのダウンシュラフに潜った、今度は熟睡出来た。 床はエクスペドのダウンマット、これは氷上でも完璧であった。

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3/29(曇) 大地山(06:35発)~初雪山取付き1160m地点(08:48着09:08発)~大地山(12:00着13:15発)~鍋倉山(16:00着16:10発)~638mp(16:46着16:55発)~大地山登山口(18:37着18:45発)~夢想塾P(18:50着19:30発)~城山荘(入浴)、ドライブインきんかい(夕食)~朝日IC(22:06着発)~妙高P(仮眠)~花園IC(03:40着)

2日目は4時にアラームで起床、外は残念ながら星は見えない。 昨夜に続きカフェラテとラーメン、それと下山用に水を作った。 何時の間にか6時近くなり外も明るくなり慌てて出発、天候は曇仕方無い。 先ずは急斜面を下る、取り敢えず昨日の飛ばされたテントポールが無いか、そちらの斜面を除くと何と斜面の中間位にあった! 時間が勿体ないが回収に行く、20分程ロスしたが良かった。 後は只管初雪山に向かいスノーシューで進む、中々快適に進む。 周囲には北アルプス北部の山々が素晴らしい、富山湾も広がる。 コースタイムは2時間となっているが、昨日の疲れもとれず、アップダウンに苦しむ。 拙者としても片道3時間と見ていて、下山を考えると12時にはテントに戻らないと厳しい計画だ。 尾根には意外とクラックが走っていて慎重に進む。 一部雪庇が崩落していて南谷側を巻く箇所があるが何とかなった。 初雪山山頂を何とか9時~9時半としていたが、9時前にやっとこ取付き(1160m)、未だ目測でも1時間以上は係るだろう、山頂の鉄塔も目視出来る。 悔しいが重荷での下山も考えここで諦める事にする。(撤退を決意) 出来る限りの事はやったので満足である、気持ちがスゥーと楽になった。 この後テントに戻ったのが丁度12時、テント回収等で13時、下山時間を5時間と見て何とか日没には間に合うか? 少量は摂ったが、やはり荷は重い、担ぐのに体が持っていかれる位だ。 昨日の自分のトレースを忠実に辿り下る、斜面は尻セードで。 面倒だが危険な斜面はスノーシューからアイゼンへ付け替えた。 636mp迄は順調に下った、がこの後の登山口までの激下りがきつかった! 兎に角重荷での急坂は大変であった。 何回か休みながら、最後の夢想塾の登山口へのロープの下りでは殆ど暗闇の中降り立った。何とか無事帰り着いた。 この後は汗を流すべく小川温泉へ電話したが、何とこの日は休み、一昨日泊まった城山荘にかけると女将さんが快く対応してくれた。 汗を流した後はこれも一昨日タラ汁を食べたドライブインで有名な焼肉定食、御飯を大盛で頼んだら、とんでもない量の飯(ドライバー客が多いので)、何とか残さず食べきった。 帰りは朝日ICから乗り名立谷浜SAで給油し、途中雪の残る妙高Pにて仮眠(何時の間にか2時間位寝ていた)し帰途に就いた。  今回は憧れの初雪山には登れなかったが、雪山ソロテント泊等で20kg越えの荷を7時間かけ担ぎあげアプローチしただけでも満足であり、兎に角無事に戻って来た事がせいかいであるとしよう。 やはり先人の軽荷で超早朝の日帰りが良いのかもしれないかも。

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花園~朝日 4710円×2  走行距離 655km  城山荘朝食付き 5400円 入浴代 500円  ドライブインきんかい タラ汁、焼肉定食 各1400円

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