寄居の山賊

山キチ男の山行記録(旧サイトより徐々に移行中)

山行記 日本300名山

No,375 近畿:大峰 山上ヶ岳(1719m)釈迦ヶ岳(1800m)稲村ヶ岳(1726m)大日山(1689m)

2023/09/03

令和元年9月24日~26日(2泊3日) 単独行

9/24  花園IC(02:35発)~高坂SA(02:50着 車中泊 07:45発)~新東名 岡崎SA(11:12着 仮眠 11:50発)~紀勢道 奥紀勢P(13:40着昼食14:05発)~紀勢道料金所(14:14着発)~尾鷲北IC(14:35着発)~天川村 民宿「大谷屋」(17:15着)

今回は3連休で例年の課題の南アの小太郎山~北岳をリベンジする予定であったが、天候が優れず色々考えた末、久々に300名山詣で大峰へ遠征する事に。 3連休ではあるが1日はアクセスに係る為2座を計画、山上ヶ岳と釈迦ヶ岳に、おまけに山上より稲村ヶ岳と大日山まで縦走する事にした。 前夜仕事より帰宅後準備し、その夜の内に高速へ乗り近くの高坂SAで車中泊(高速代が深夜割引になる為)、朝一で奈良へ向かう。 流石に遠く、岡崎SA(新東名)で仮眠、奥紀勢P(紀勢道)で昼食をとる。 尾鷲北ICで下り山間にへ入るが、下北山村から天川村に至る国道(酷道)309号線が恐ろしく林道に近い峠道で参った。 途中野鹿が道を塞ぎ、行者還トンネルを抜け、八経ヶ岳の登山口を通過し天川に下った。(途中、尾鷲熊野有料道路が新設されているのを知らなかった) 宿は「大谷屋」という天川村栃尾にある民宿(洞川温泉より20分程離れている集落)で母屋は台所を食堂をに使い、部屋は別棟の一軒家になる変わった民宿である。古民家を改装したようで、新しく清潔で気持ち良い。 夕食の味噌鍋、アマゴの塩焼きが旨かった。 女将さんは飾らず気さくな方で良い宿だ。 自転車で日本一周している大阪の若者と談笑しながら夕食をとった。

写真はこちら


 

9/25(晴) 天川村 民宿「大谷屋」(06:05発)~母公堂(06:30着06:45発)~清浄大橋(07:08着07:10発)~一本松茶屋(08:00着08:02発)~お助け水(08:38着発)~洞辻茶屋(09:07着09:30発)~鐘掛岩(10:01着10:05発)~西の覗岩(10:22着10:32発)~山上ヶ岳(10:50着11:10発)~稲村小屋(12:27着発)~キレット(12:51着発)~大日山(13:05着13:20発)~キレット(13:31着発)~稲村ヶ岳(13:46着14:00発)~キレット(14:10着発)~稲村小屋(14:25着14:40発)~法力峠(16:02着16:10発)~母公堂(17:03着17:30発)~十津川村湯泉地温泉 民宿「かたやま」(19:10着)

2日目は5時半に朝食をとり出発、母公堂に駐車、800円を支払い登山開始。 清浄大橋を渡り女人結界門を潜り登り始める、修験の山であり何時もの登山とは雰囲気が違う。 茶屋が点在するが、どちらにも人影は無くやや寂れて感じで現在も使用されているのであろうか?(時間が早すぎた為の模様であった) 土地では有名な薬「陀羅尼助丸」の看板がやたら目に留まる。 途中、お助け水があるが、どうやらここにあった「役の行者の菩薩像」が盗難にあったようだ、神をも恐れぬ悪行である。 2時間少々で稜線尾根の洞辻茶屋に到着、ここは大峰奥駈道になる、周辺の山々の眺望も良くなってきた。 ここで1本立て、これよりは岩交じりの登りで足元にも気を配る。 鐘掛岩や西の覗岩などが続く、流石に覗岩から下を覗くと足が竦む。 これよりは宿坊の間を通り抜け大峰山寺へ到着、こちらも人影は無い。 そして直ぐ上部のお花畑へ登ると、笹原に周囲の眺望が開け、遂に山上ヶ岳山頂へ辿り着いた。 次に目指す稲村ヶ岳、大日山や弥山、八経の大きな山体、他大峰山地の山々が広がった。 時間もおしているので写真を撮り早々に稲村ヶ岳への縦走にかかる。 一気に高度を下げているので慎重に下る、山上からのコルの様な箇所に再び女人結界門があった。 鉄梯子や鎖場なども結構ある、途中痩せ尾根で濡れた木の根で足を滑らせ転倒、危うくその勢いで滑落しそうになった。 1時間少々で何とか稲村小屋へ到着、そのまま大日山へ向かう、途中擦れ違った方にマムシが居たので注意を受ける。 キレットに着き大日山の登りに取付く、険しい道だが慎重に足を運べば問題は無い、10分程で登頂出来た。 樹木で余り展望は無いので、1本立て早々に下り今度は稲村ヶ岳へ向かう。 山頂の展望台は素晴らしい眺望、一人占めである、先程登った山上ヶ岳が綺麗だ。 写真を撮っていると見事に首を鉢に刺された! 洞川への下りを考えると、少々焦りも出てきて、早々に小屋へ戻る。 小屋ではコースタイムを考え短時間で食事を済ませ、下りにかかる。 下山道は谷のトラバースが多くかなり道は荒れているので慎重に下った。 食後で眠気が襲いスローになる、法力峠へは1時間20分、その後母公堂へは1時間擁した、又この際にポールの片側下部の部分が何時の間にか抜け落ち紛失してしまった、仕方ない! 流石に10時間の行程で疲労感がある。 この後は直ぐに宿の十津川村へ車を飛ばす、山間の谷の奥地迄民家が点在しており驚かされる。暗い幅員の狭い道を2時間弱擁し、やっとこ湯泉地温泉へ到着。 宿は民宿の「かたやま」直ぐに風呂で汗を流し、部屋に支度をしてくれた夕食を摂る、スーパードライが染みた! 風呂は流石に温泉、硫黄の匂いが疲れを癒した。 翌日は釈迦ヶ岳の予定だが、どうも天気予報が良くない。 どこも曇り時々雨、十津川村の予報も厳しい。 どうしようか遅くまで悩む、最後に「てんきとくらす」のみAマークが並び、決行を決め布団に入った。

写真はこちら


 

9/26(曇後晴) 十津川村湯泉地温泉 民宿「かたやま」(06:15発)~太尾登山口(07:20着07:40発)~P1468m(08:01着08:02発)~古田の森(08:58着発)~釈迦ヶ岳(10:00着10:40発)~古田の森(11:37着発)~道間違い~P1468m(12:36着12:45発)~太尾登山口(13:06着13:30発)~十津川道の駅(15:00着仮眠16:30発)~尾鷲北IC(18:48着発)~紀勢道、大内山料金所(19:00着発)~嵐山小川IC(25:27着)

3日目朝、空模様は曇りがち、朝昼弁を貰い何時でもレインを着込める状態で出発する。 しかし現地に向かう車中からは何とか青空も覗きテンションが上がってくる。 太尾登山口へは旭橋よりかなりの距離を走る、悪路もあり注意。 民宿より1時間で到着、既に車は5~6台あり人気を伺わせる、トイレも完備された登山口だ。 車を降りると風が冷たくフリースを着込む。 P1468m迄は樹林帯の尾根を登る、20分程で到着、これよりは熊笹が生い茂る気持ちの良い尾根を高度を上げて行く。 左方は良く晴れ展望が良い、右方は大峰奥駈道の峰々の尾根が連なるがガスっている、その中でも尖った大日岳は目を引く。 古田の森手前付近になると、目指す釈迦ヶ岳のガスも取れ始め青空になってくる、登高欲をそそる素晴らしい山だ。 笹尾根のアップダウンを繰り返し最後は急登を詰め、奥駈道との分岐を過ぎると待望の山頂へ到着した。 山頂には有名な釈迦如来像が鎮座し、素晴らしい眺望が広がった。 弥山、八経方面から連なる山並みが迫力がある、流石に大峰を代表する山の一つである。陽射し一杯の山頂での朝食弁当は実に旨かった。 下りでは1箇所道を間違え危ういところ、20分程ロってしまう。 この日は昆虫を採取している人達や登山道の手入れをされている方など20名位は入山していた。 帰路は林道を慎重に下り、十津川の道の駅へ立ち寄り1.5時間程仮眠をとる。 熊野川沿いに新宮に出て、尾鷲に戻り尾鷲北ICより往路を再び長時間のドライブで何とか帰り着いた、流石に休憩無しの9時間は堪えた。 昨日の転倒で打撲した尾てい骨とアクセルを踏み続けた右膝が少々悲鳴を上げている。 しかしこの3日間は天候にも恵まれ計画通りの山行が出来、成功と言えよう。

写真はこちら


 

花園~大内山 8630円+8520円    天川村「大谷屋」2食 弁当、ビール 10150円   十津川村「かたくら」2食 弁当、ビール 10300円

走行距離  1475km

-山行記, 日本300名山