寄居の山賊

山キチ男の山行記録(旧サイトより徐々に移行中)

山行記 日本300名山

No,538 北アルプス:栂海新道縦走(朝日岳~親不知) イブリ山(1791m)朝日岳(2418m)長栂山(2267m)黒岩山(1623m)サワガニ山(1612m)犬ヶ岳(1592.5m)黄蓮山(1360m)菊石山(1209.7m)下駒ケ岳(1241m)白鳥山(1286.8m)金時ノ頭(935m)尻高山(677.4m)入道山(447m)

2023/09/04

令和5年8月3日~6日(3泊4日) 単独行

8/2 花園IC(20:36発)~親不知IC(23:54着発)~親不知ピアパーク(24:05着)

今回は以前より念願の「栂海新道縦走」を遂に踏破することが出来ました。 かなりのロングトレイルなので天気によっても大きく左右されるので5日間の休みを計画した。 先ずは登山前日に現地で車中泊、夏場は車中泊は厳しいので今回はポータブルクーラーを初導入、結果は音が煩い等もあったが、何とか睡眠が取れた。 親不知のピアパークで行った。


 

8/3(晴後曇) 親不知ピアパーク(04:45発)~親不知観光ホテル(05:00着05:25発)~北又小屋(06:25着06:40発)~五合目(09:00着09:20発)~イブリ山(11:16着11:35発)~朝日小屋(13:53着)

初日は下山後宿泊する予定の親不知観光ホテルへ移動、ここに5時半にタクシーを予約、朝日岳登山口の北又小屋へ。 イブリ尾根は噂通りの急登、しかしブナの森が美しい! 午前中天気は良好であったが、イブリ山山頂へ着く頃(11時過ぎ)よりガスが!忽ち朝日岳を隠してしまった。 しかしこれからが高山植物が豊富、上に登るに従い花の種類も数も増える、朝日平迄着くと今迄綿毛だったチングルマも真玉だバリバリ残っていた。 朝日小屋は元気な女将さんで有名な宿、この日も50~60名はいたと思うが、全員中高年であった(テン場は20張り程、こちらは若人も居る)女将さんのファンも多いと思う。 中々時間等決め事は厳しいが、料理も美味しく素晴らしい小屋であった。

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8/4(晴) 朝日小屋(04:20発)~朝日岳(05:26着05:38発)~吹上ノコル(06:16着発)~長栂山(06:58着07:25発)~照葉ノ池(06:30着発)~長栂山(06:58着07:25発)~アヤメ平(08:10着発)~黒岩平(09:40着09:52発)~ヒスイ峡分岐(10:32着発)~黒岩山(10:35着10:50発)~文子ノ水(11:25着発)~サワガニ山(12:32着12:47発)~北又ノ水(13:44着14:15発)~犬ヶ岳(15:10着15:25発)~栂海山荘(15:35着)

2日目は愈々栂海新道へ入る、朝一ヘッデンを付け先ずは朝日岳へ。 流石に早朝は寒くレインを着込んだ、山頂では良い御来光を仰ぐ。 これよりは栂海新道入口の吹上ノコルに向かう、がこのコースは素晴らしい雪渓とお花畑が、遂々足が止まってしまう。 吹上ノコルからは先ずは長栂山へ向かうが、こちらも照葉ノ池周辺の花と景色に見惚れてしまう。高層湿原も素晴らしい! 長栂山に着くと、これより進む栂海新道の山々が一望出来る、感動物である。これよりは徐々に高度を下げて行くが、アヤメ平や黒岩平などの湿原は絵画の様だ。 心配していた水の確保も黒岩平など全く問題は無かった。 黒岩平からは愈々尾根を高度を上げながら進む、意外に結構な痩せ尾根があったりする、黒岩山、サワガニ山そして犬ヶ岳へと進む、途中熊糞が6か所と蛇に2回遭遇した。尾根の富山側には初雪山、越後側には明星山や青海黒姫山などが望めている、素晴らしい! 展望の尾根だ。 犬ヶ岳手前のコルに「北又ノ水」があり、これをがっつり補給、水だけで5kgでこのあとの犬ヶ岳の登りは少々難儀した。 栂海山荘には朝日小屋より11時間擁し何とか到着、この日は「サワガニ山岳会」の小屋番さんもいらして宿泊者5人と賑やかであった。小屋から青海黒姫山や白鳥山、北信五岳、朝日や白馬岳方面も良く望めていた。 小屋には毛布も豊富にあったが、インナーシーツも使用して就寝した。

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8/5(晴) 栂海山荘(04:42発)~黄蓮山(05:48着05:58発)~黄蓮ノ水(06:30着06:42発)~~菊石山(07:00着07:13発)~下駒ケ岳(08:10着08:23発)~白鳥山(10:09着10:40発)シキ割ノ水(11:58着12:10発)~金時ノ頭(12:25着12:30発)~~坂田峠(13:11着発)~尻高山(14:09着14:28発)~二本松峠(15:25着発)~入道山(15:40着15:45発)~栂海新道登山口(17:05着17:20発)~親不知観光ホテル(17:25着)

3日目は栂海新道後半部、朝一で白鳥、青海黒姫や朝日~白馬、剣などを拝んで出発、朝3時に起床したが、拙者はもたもたしていて泊まり人ラストの4時40分頃の出発と少々遅れてしまった。 道は良く管理されていて問題無いが、このコースも中々アップダウンが厳しく予想以上に時間を擁する。 特に暑い中の下駒ケ岳や白鳥山への急登は辛かった。 縦走路の中には綺麗なブナ林もあり変化に富んでいる。 「黄蓮ノ水場」で補給、顔を洗う。 白鳥小屋で1本立て軽く行動色を摂る、これより下る海岸線も望めて来た、小屋裏には大きい蛇が日陰で休きつかった。 この後、「シキ割ノ水」と言う谷状の箇所へ、これが旨い水でがっつり補給しすぎて重荷になる。 金時坂と言われる坂田峠への下りが意外に急坂できつかった、坂田峠からは再び登り、綺麗な山毛欅の森の尻高山へ登る、白鳥小屋下と尻高山でソロの2人の方とスライドした。 これより先は二本松峠、そして又登りでラストのピークの入道山を越える、これより先もだらだらと長く、ラストは急降下で観光ホテル前の登山口へと何とか辿り着く事が出来た。 この日も12時間の山行、結構厳しかった!  観光ホテルは流石に夕食は良い、生ビールを一気に2杯いってしまった。 流石に山行もハードだったせいか、入浴後両目に目脂が酷く参った。

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8/6(晴) 親不知観光ホテル(10:23発)~親不知ピアパーク(10:29着10:50発)~親不知IC(10:58着発)~花園IC(14:55着)

4日目、昨夜水物を沢山飲んだせいか、夜中腹痛で目が覚めた、体が疲労し過ぎていて対処出来ていないのであろう。 朝は収まり朝食を美味しく頂いた。 朝一風呂に入って驚く、なんと体重がこの3日間で5kg以上減少している、おかしくなる訳だ。 食事後、親不知の旧街道を散策する、こんな断崖に道を造る事の困難さと従事した方に敬服する、又途方もないロングトレイルの栂海新道を作った方々にも同様である。 思い出に残る山行になった。

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朝日小屋 13000円    栂海山荘 2000円    栂海観光ホテル 13000円     栂海観光ホテル~北又小屋 タクシー 13000円

高速代 11650円  走行距離 613km  他飲食代 10000円

-山行記, 日本300名山