寄居の山賊

山キチ男の山行記録(旧サイトより徐々に移行中)

山行記 日本300名山

No,169 南アルプス深南部:黒法師岳(2067m)熊伏山(1653m)青崩峠

2024/03/24

No,169 南アルプス深南部:黒法師岳(2067m)熊伏山(1653m)青崩峠

平成18年4月27日~29日(2泊3日)  単独行

4/27(雨後晴)  花園IC(07:15発)~飯田IC(10:30着10:30発)~水窪(13:00着13:15発)~水窪ダムより道に迷う~戸中川ゲート(15:40着)

3連休になった為、鈴鹿を狙ったが天候の都合、中日の晴れ間を使い南アルプス深南部の黒法師岳に決めた。 初日は予想通り小雨模様、しかし午後になり晴れ渡ってきた。1日目で登山口まで着くよう早朝に自宅を出発。飯田ICより水窪までが思いの外時間が係ってしまう。浜松周りの方が短時間で着けたようだ。水窪ダムまでは順調に行ったが、そこより戸中川の林道が解らず迷いに迷った。あげくに最初に入った林道が正解であり、到着したのが午後の4時近くになってしまう。早々に仕度をし出発したが、日没近い林道を2時間歩くのも気持ち悪く途中で引き返し車中泊とし、翌朝一番でピストンする事にした。 夕食をとり、浜松より矢筈山に登りに来ていた方としばし談笑、夜は7時前には就寝した。この日、水窪ダム手前でカモシカが路上に来ていた。

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4/28(晴)  戸中川ゲート(05:00発)~登山口(07:10着07:20発)~等高尾根合流(07:28着07: 30発)~小ガレ(09:00着発)~稜線分岐(10:30着10:55発)~黒法師岳(11:40着12:05発)~稜線分岐(12:40着12:55発)~小ガレ(13:48着14:00発)~等高尾根合流点(14:58着発)~登山口(15:03着15:15発)~戸中川ゲート(17:10着18:08発)~水窪「中村屋旅館」(19:00着)

朝は5時に出発、登山口までは2時間係った。途中より丸盆から黒法師のシルエットが望める。林道には水場は多い、ツツジが随所に咲き新緑とマッチし美しい。戸中川は左側に深い渓谷をなし流れている。途中には営林署の小屋が4棟程あるが、登山口にある小屋が一番老朽化し、泊まるにはちょっと抵抗がある。又途中で土砂崩れで大岩で一部寸断されている箇所があったり、熊や鹿の足跡が随所にあった。。 登山口よりは10分ほどで等高尾根に取り付いた、いきなりの急登になる。尾根もツツジが疲れを癒してくれる。左方には鎌崩~丸盆に突き上げる谷が大きい。ひたすら急登に喘ぎながら高度を稼ぐ。途中小さいガレ場に出て、ここで休憩する。正面にはバラ谷山が大きい。 高度を上げるに連れ左方に鎌崩岳が大きくなる、丸盆岳の山頂も望めてくる。まだまだ雪深い中ノ尾根山も見えてくる。稜線分岐直下になるとかなりの急坂になり残雪がアイスバーンになり登り辛い。一汗かくと分岐についた。ここからの展望はよく、目指す黒法師岳、前黒法師、バラ谷山、丸盆、鎌崩、不動、中ノ尾根、池口と深南部の山々が一望である。一面の笹原で気持ちが良い。 黒法師へは残雪が多いので軽アイゼンを装着した。山頂直下まで登るとアイスバーンになり笹につかまり廻り込みながら登る、途中大きい鷹か鷲が私を狙って近づいてきた。頭上を旋回しながら高度を下げてきた、危機感を感じ大声を張り上げストックを振り回し抵抗、諦めて行ってしまったが焦った。長年登山をしているが始めての経験であった。稜線の雪の上にも鹿や熊と思われる足跡が多い。 最後急坂を詰め念願の山頂に到着した。一面の雪面で中央に標柱が立っていた、×字刻印の三角点は雪の下であった。貸切の山頂で30分程ステイし下山に係る。展望はよく丸盆、不動、池口などの深南部の山々の後方には聖岳などの南アルプス南部の高峰が白銀に輝いている。 稜線分岐より2時間少々で登山口へ到着、さすがに急坂で足にも堪えた。登山口から戸中川ゲートまではやはり2時間係った。 下山時間、翌日の天気、それとダムへ戻る途中でタイヤがパンクするアクシデントもあり、この日は水窪の旅館に投宿することにした。遅いので町に1件の食料品店で夕食を買い込んだ。

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4/29(曇り)  水窪「旅館」(05:10発)~登山口(06:10着06:40発)~青崩峠(07:00着07:10発)~崩壊地の頭(07:50着08:05発)~分岐(08:40着発)~熊伏山(08:55着09:30発)~崩壊地の頭(10:13着10:25発)~青崩峠(11:00着11:10発)~登山口(11:25着11:40発)~飯田市スタンド(13:00着13:40発)~飯田IC(13:50着発)~花園IC(17:10着)

朝は5時に旅館を出発、天候も悪くないので熊伏山も登る事にする。兵越峠を越え長野県側の登山口へ。峠からの熊伏山は大きく衝立のように立ちはだかる。相変わらず狭い林道を登山口へ、車は他には無かった。20分程で青崩峠に着く、ここは水窪町管轄になるようだ。熊伏へは痩せ尾根の急登が続く、崩壊地の頭より聖、大沢、兎~深南部の山々が見渡せた。此処は未だ新緑には早く冬枯れた林だ、風も寒い。ひたすら登り稜線の分岐より程無く切り開きの山頂に着いた。山頂よりの展望は先程同様素晴らしい。寒いので少し下って食事を摂った。 下山途中、5組7名の登山者と擦れ違う。登山口へ着くと車は他に1台しか無く、殆どが静岡側より入ったようだ。  昼前に登山口を出発、一路飯田に向かう。GASスタンドでタイヤ、オイル交換ををする。2時前に飯田ICに入り、ひたすら走る事3時間、無事花園ICに到着した。帰路車窓よりの中央、北アルプスが美しかったが、運転とパンクの思わぬ出費は堪えました。

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花園~飯田 6,250円×2     走行距離  828km       水窪 中村屋旅館 1泊朝食弁当 6,250円

-山行記, 日本300名山