寄居の山賊

山キチ男の山行記録(旧サイトより徐々に移行中)

山行記

No,280 東北:真昼岳(1060m)虎毛山(1433m)

2023/08/24

平成26年8月4日~5日(夜行1泊2日) 単独行

8/3  太田桐生IC(20:30発)~国見SA(22:45着 車中泊)

8/4(曇時々晴)  国見SA(05:00発)~大曲IC~大曲西道路~和合IC(07:25着発)~真昼岳赤倉登山口(08:00着08:20発)~石台(09:34着09:45発)~真昼ブナ林(09:58着発)~やせづる尾根(10:45着10:50発)~峰越口分岐(11:15着発)~真昼岳(11:38着12:25発)~峰越口分岐(12:40着発)~やせづる尾根(13:00着13:10発)~真昼ブナ林(13:38着発)~石台(13:46着13:57発)~赤倉登山口(14:32着15:00発)~コンビニ~中里温泉(15:48着)

やっと来たこの機会、和賀は何度も計画しては潰れてしまう不思議な山! 相変わらずこの時期は車中泊は辛く、冷房ををかけっぱなしで何とか寝る事が出来たが眠りは浅い。 夕飯は国見SAで牛タンパワー丼を頼んだがこれは美味かった。  大曲ICより登山口の赤倉へは迷う事なく到着したが、他には1台の車も無い。車を降りると直ぐに虻の襲来を受ける、足元にはクワガタがいた。 台風が近づいている事もあり暑い上に湿度もメチャ高く登山にはハードな環境だ。赤倉コースは沢沿いを詰めて行くが足元には鬱蒼と茂った雑草が梅雨で濡れ直ぐに全身汗とでびっしょり、最悪だ!バッタやブヨも多くスプレーをかけっぱなしだ。 石台までは沢沿いを詰めてやっと一息ついた。 ここからはブナを眺めながら登れる道になった。直ぐに真昼ブナ林を過ぎると樹林の間より真昼の山容が望めて来た、未だまだ遠いなー!やせづると言う岩尾根に出ると山頂部も近くなり、和賀岳も望める。普段であれば元気が出る所であるが、今回は暑さとの戦いで一歩一歩がキツイ!何とか笹の中の急登を峰越コース分岐まで着くが、ここから山頂までが中々遠くしんどかった。  山頂からの展望は良く大仙市街、和賀連山まで真昼山地の山々が望める、独り占めの山頂でも標高が低いせいもあり暑く、神社の社殿の中で食事を取った。。少々時期を外れたが高山植物も目を楽しましてくれた。 帰路は黙々と往路を戻ったが石台より登山口までの道が何とも悪く、又空模様も急変の気配があり、慌てた為石につまずくはバテバテになって登山口に着いた。 その後、コンビニで買い出しし中里温泉に! これがリーズナブルな登山パックの予約だが部屋、風呂、料理、サービス共にこの値では拙者にとっては三星の宿と言って良いと思う。この夜は翌日の天気を気にしつつ早めに布団に入った。

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8/5(曇時々晴)  中里温泉(03:55発)~横手IC(04:27着発)~三関IC(04:45着発)~虎毛山登山口P(05:30着05:47発)~林道登山口(06:13着06:15発)~河原(07:00着07:15発)~渡渉点(07:28着07:30発)~ヒノキ林(08:10着08:17発)~夫婦桧(08:35着08:45発)~高松岳分岐(09:18着09:25発)~虎毛山(10:20着11:10発)~高松岳分岐(11:43着11:49発)~夫婦桧(12:14着12:25発)~渡渉点(13:05着13:15発)~河原(13:20着13:25発)~登山口(14:05着発)~登山口P(14:40着14:50発)~宝寿温泉(15:00着15:45発)~道の駅「雄勝」(16:15着17:00発)~雄勝こまちIC(17:10着発)~SA,Pで休憩取りながら~花園IC(23:58着)

2日目は朝3時過ぎに起床、昨夜の天気予報では台風の影響もあり横手地方は曇後小雨、湯田地方は曇時々晴、暫し考えたがハードな和賀岳登山と長丁場の帰路に加え天候も悪いとなると今回は諦め少しでも天候の良い栗駒方面の山へ変更、以前から気になっていた虎毛山へ行く事に決めた。 ナビを秋の宮温泉にとり何とか登山口のPへ辿り着く。車外に出ると真昼の時と同様に行き成りブヨ、アブ、スズメバチの襲来を受けた、信じられない数の虫が車に突進してくる。直ぐ様体中に虫除けスプラーを吹き付けた! 赤倉沢に沿って林道を進み30分程で登山口へ。ここからも沢沿いに進むが草が生い茂り又ブヨがうるさく参った。一部はブッシュ化している、大変だが仮払いをして貰いたい。渡渉点に着いてやっと一安心、ここからは尾根への急登になるが道はしっかりしている。 要所要所にはベンチもあり一息入れるのには良い、しかしこの日も暑く苦しい登りが続く。高松岳分岐までの600mの標高差を詰めるのは大変だ。樹間よりち頂稜が見えるとほっとする、樹層も檜からブナに変わり、熊笹の急坂になり分岐にたどり着く。 高松岳へのルートは草が生い茂っている。虎毛山へ進むと直ぐに展望が開けドーム型の山頂が初めて顔を現した! 最後は低潅木帯や笹の急坂を詰め小屋のある山頂へ到着した。三角点から南東側へ進むとお目当ての池塘のある高層湿原に出る、流石にオアシスだ。栗駒山や高松連山も望める、風が強くなってきたので暫し小屋内で朝食にありついた、小屋は綺麗に整理整頓されている。1時間弱ステイし下りにかかる、正面には神室の連山であろうか。高松岳分岐手前で東京から来た4人のパーティーと擦れ違ったが、これがこの2日で会った最初で最後の登山者であった。後は只管急坂を下るが、流石に腿が張ってくる。所々で休憩を入れ2時間でやっと渡渉点へ下りきった。後は沢沿いをブヨと戦いながら黙々と歩く。沢で汗だくの顔を洗い生き返る!「トラの水」も旨い、Pまでは3時間弱擁した。車へ近づくと又もや虫どもの襲来、ハッチバックを開けると2、30匹が一気に車中へ。殺虫剤を買ってくるのを忘れて後悔する。靴だけを履き替え直ぐにその場を離れたが、走っても追いかけて来て車のガラスに当たって来る、何だこれー!! 国道に出ると温泉の看板のあるドライブインを直ぐに発見、決まり! そこで温泉の入浴券を買い風呂のある宿に移動。「宝寿温泉」という宿だが、入浴者は拙者の他には1人でゆっくり良い風呂で汗を流せた。 そのあとは雄勝の道の駅へ移動、食事は本場秋田の比内鶏の親子丼を所望、土産を買い雄勝IC(湯沢横手道路)より長丁場の帰途についた、途中SAに寄りながら7時間掛け花園に辿り着いた。  今回、目的の山には登れなかったが、陸奥の名峰2峰を手中にし満足は出来る山行になった。しかし東北も盛夏のこの時期は標高的にもやっぱり避けるべきと思った!

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太田桐生~大曲 7210円    雄勝小町~花園 11460円    走行距離 1257km

秋田県大仙市 中里温泉(登山パック)(1泊弁当2食付き、生ビールで6800円)

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